D旗たなびく

忘却甚だしく、メモ代わりにちょっと書くだけ。 コメントは受け付けていません。

少々お疲れ気味だ。
ここのところあまり具合もよくない。
まともに風と戯れる時間も持てなくなってきた。極楽とんぼ生活はどこへ行ったんだ?
今朝は絶対マリーナに行くつもりで早起きしたおかげで、睡眠時間は5時間にも満たなかった。
それにしても快晴。余計な事は考えずにリルと繰り出す。
こんな日に限ってベタ。
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 暑いねえ。

日曜日にフネに乗るのは久しぶりだ。たくさんのヨットやボートが出ている。マリーナも賑やかだ。
これでアウトレットが開店する時間になればYBMは大賑わいだろうな。
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風は南東2m/s。波なし。皆さん止まったように漂っているが、時折レース仕様のクルーザーが微風にかかわらず滑るように走り抜けていく。さすがだねえ。
そういえば、スクラッチレースが今月半ばだったっけ。だから、こんなにたくさんいるのかあ。

そんなこととは無関係なお気楽派の人たちは、くるくると振れる風向きに必死の抵抗。
こんな時は主風に合わせるよりもセイルを少し開き気味にして柔らかく乗るのがいい。
ヒールをつけて、曳波の揺れに惑わされることなく、ゆったりと風に合わせる。
って、いつの間にか一緒に出たフネを引き離してしまったから、あとはのんびり。
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 ヒール作ってるよ。 そっちが日陰なだけだろ!

やっとせわしい陸を抜け出せたっていう感じ。
あれもこれもと忙しくなってきた近頃。自分の時間を作れなくなってきた。余裕がないと気分もすさぶ。
いつもならこの梅雨時は興味ある場所へ一人ドライブ旅行している。雨は嫌いじゃないし、梅雨時は道も空いている。雨にしろ曇りにしろ、日光を遮ってくれるので過ごしやすいし、なにより昼の時間が長い。本当なら電車やバスにすっと乗って、気ままな一人旅がしたいところだが。

ブログ仲間のカンチャンさんに触発されたので、奈良の飛鳥路を資料片手に回りたかったが、今年はどうやら難しいなあ。いいなあ、一人旅。”遠くへ行きたい”なあ。

などと、ティラー片手にポケーっと考えているわけである。
と、いつの間にか風が東に振れており、釣り船の軍団に向かっていたのでタック。
場面が転換して飛び込んできた巨大な船。
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自衛隊が誇る「いずも」だ。
そういえば昨日は開港祭で、大桟橋でヘリ空母「いずも」の一般公開があったんだった。イベントを終えて横須賀基地に帰るところだろう。
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米艦ロナルド・レーガンなどの空母には及ばないが、こいつは立派な軽空母。ヘリ仕様だがハリヤーのような戦闘機なら十分搭載可能。
東京湾のイベントとはいえ、護衛艦なしに単独で走ることは滅多にない。不思議な光景だった。

この時点で風が止む。昼も近くなって暑さが増してきた。こんな日はリルにとってきつい。
エンジンかけてゆっくりUターン。オニギリも持ってないし、午後は用事があるしね。
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マリーナ近くでセイルを下ろしていると、ミス・リーからメール。
マリーナに来てるらしい。ピンドルが届いたって?
ラダーのピンドルが割れて、アメリカからお取り寄せになったのっていつの話だっけ?去年の秋ごろだったような…
えーっ、半年以上乗ってないの?

マリーナに戻って月照号のバースに向かうと、折よく”大佐”が歩いてきたところだった。
渡したいものがあるから、非常桟橋に着けてくれと言っている。ミス・リーも駆けつける。
で、舫うことなくミス・リーから手渡されたものがこれ。
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 雑誌?

自バースに戻って、袋を開けると紅茶が2缶。
私が紅茶好きなの知ってたっけ?でも、お湯沸かして飲みたいっていうほど涼しい日じゃないよなあ。
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雑誌のようなものを見ると、真ん中辺に栞が挟んである。
ここを見ろってことか。
で、そのページを開くと、
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 ご本読んでくれるの?

ランサムの特集記事がたくさん載っていた。和訳の本文まで載っている。
なんだ、なんだ。
フネ洗いもそっちのけで、ページをめくっていると、この挿絵に遭遇する。
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 左:ディックがベックフットに自転車で駆け下りていくシーン。

私が初めて出合ったランサムの本、岩波少年文庫の「ツバメ号の伝書鳩」の1シーン。このランサム直筆の挿絵は私が一番好きなものだ。
生い茂る木立の中、でこぼことした山道をディックが一心不乱に駆け下りていく。

この挿絵を見ていたら、なんだか目頭が熱くなってきた。いるべき世界に戻された。
こんなに肩の力が抜けた瞬間はいままでなかったんじゃないだろうか。
もやもやとした頭の中を一陣の涼風が吹き抜けた感じだった。
微熱も空咳も腰の痛みもみんな消えていくようだった。
ありがとう、ミス・リー。グッドタイミングでした。
これは片手間に読むべきではないと、さっさとフネの書棚に置き、フネ洗いしてマリーナを出た。

昼食はコンビニ駐車場で冷やし中華などを食べる。実家には2時までには行くと言って出てきたから、これが一番手っ取り早い。そのままリルと実家へ。
日曜は実家分の買い物。醤油だのみそだのといった嵩張ると重くなるものを買う。スーパーで買っても親たちが持って帰れないからだ。そうでなくとも、実家はサラダ油が何本もたまっていたり、洗濯用洗剤が5年分くらいあったりする。母が毎日買ってきてしまうのだ。

家に帰る頃にはどっと疲れが出て死んでいた。
ミス・リーのメールを見たのはその時。
紅茶は英国人の船長が日本に来た時もらったものだという。わざわざコーンウォールから持ってきてくれたものだけれど、半年くらい前だから味は保証の限りではないとのこと。
雑誌はいつか私にみてもらおうと、ずっとその機会を待っていたとのこと。併せて、古いものだから返却不要とのこと。
今の私に一番必要なものだった。
私の近況を思いやってくれる彼女の優しい心遣いに胸打たれた。

雨の日にでもフネに行って、じっくり読むかな。






金曜は母が午後からデイサービスに行く日。
毎週午後から実家に行くが、父の場合一人で家にいても全く問題はないから、天気と風によってはセーリングすることもある。また、二人で買い物をしに行くこともある。
今日は久しぶりのセーリング日和、せめてリルとお昼のオニギリでも食べたい。
そこへ宅配。
なんとネットで注文しておいたマリングローブが届く。
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 うへ、ごわごわだ。

安物でなんだかしっくりこないけれど、使っていれば自然と馴染むだろう。
これ幸いとリルと出かけようとした時、今度は電話。
予約した箱根のホテルからだった。
いろいろ訊かれているうちに、ふと質問をしたくなった。
「館内用の車いすはありますか」
「いいえ、当館は低層施設でエレベーターはありませんから、階段昇降についてはお客様ご自身でお願いしております」
えーっ!
箱根の旅館と言えども未だにバリアフリーではないんか。まあ、ペット可だからなあ。
客室2階、風呂は地階。地階といっても傾斜面だから源泉かけ流しの露天風呂はある。
つまり父は3階建てこの施設を車いすなしで上り下りしなきゃならない。
その場で即キャンセル。
ちゃんと確かめるんだった。慌てるとろくなことがない。
知らずに行って大変な思いをするよりはいいか。
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 箱根
これでまた降り出し。むー、今年は旅行運が凶なのか。
セーリングどころの話ではなくなった。またネットとにらめっこ。
どうもこの手の情報は誇大になっているような気がするし、悪意ある投稿やあきらかに自前のなりすまし投稿などもあって評価が滅茶苦茶。名旅館などは黙っていても口コミで稼働率を上げるし、ネットなどに紹介しなくても1年先まで予約がいっぱい。その辺は飲食店と変わらない。最近本当にどうでもいいような情報が溢れていると思う。
途中で馬鹿らしくなって、かつてコニーやリルと宿泊した温泉旅館のリスト(こんなのをこまめに作っていたりする)から、近場限定で直接電話。
2軒目で希望日にヒット。即予約。
結局河口湖になった。
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 河口湖

6年前に行ったときも車いす持参だったけれど、ここはちゃんと館内車いすを用意してくれたし、比較的エレベーターに近い客室にしてくれた。
最初からここにするんだった。これで一安心。リルと散歩に出かける。

昼近くになっていたので、パン屋へ行く途中床屋でカットだけしてもらう。
私は髪が耳にかかってくるだけで鬱陶しく感じる。
そろそろリルも… おい、逃げるな!

午後から実家。
父に箱根から河口湖に変わった経緯を説明。源泉かけ流しではないけれど負担の少ない加水温泉で我慢してくれと謝る。
父も行ったことがあるホテルだから、なんとなく納得してくれた。
まあ、家族旅行っていうのはその行程が楽しければいいんだよね。

朝からなにも食べていないという父に、買っていったタケノコの総菜や味付きメカブなどをおかずにしてご飯を食べさせる。
「ご飯がまずいんだよ」と嘆く父。炊飯器の米を食べてみたが”まずい”というほどではなかった。
「噛むとご飯が逃げる」という表現をする。まあ、言われてみればそうとも言えるが、我が家のご飯とそれほど大きな差はない。
父のご飯へのこだわりは、いったいどこから出てくるんだろう?
それにしても午後になっても何も食べてないというのは問題だ。
しばらく健康状態についていろいろと訊く。

夕方になると胸が急に差し込むことがある。便秘気味。すぐに疲れる。食欲がない。腰肩の痛みはどうしようもない等々。胸の痛みは気になるから、今度医者に連れて行こう。
でも、先週よりは血色がいい。どうも消化不良を起こしているようだから、ついでに腸内細菌の話をする。
年を取れば腸内菌は減る。乳酸菌やビフィズス菌を増やさなければ、大腸菌等のいわゆる悪玉菌が悪さをするようになる。といって、市販のヨーグルトなどはそのほとんどが胃液で死滅して腸まで届かない。
善玉菌に特化したサプリもあるが、即効性はないし、半年や1年で腸内環境が整うとは考えにくい。途中で諦めないで、菌を育てる工夫がいるな。これは気長にやるか一生飲み続けるしかないよ。
母が帰る前に実家を出る。
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 全然面白くなかった。

家に帰って洗濯物を取り込んで、またリルと散歩。悔しいからマリングローブをはめてやった。
見晴らしのいい場所から海の方を見やる。夕暮れに南のそよ風は恨めしい。




今週は友人たちとの日程調整が続いた。
夏は開放感がある。いつも活動的になる分、計画も必要になる。梅雨の時期はとびっきりの夏にすべく、あれこれと計画を練るのが少年時代からの習性。「長い夏休み」のために学校へ行っていたと言っていい。
別に寄宿学校に入れられていたわけじゃないが、ルーティーンな束縛から解放される”夏休み”はいつも特別な時間であり、それはいつだって閉じ込められた梅雨の時期から始まるのだった。
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 雨が降ると散歩しないんだよ。

父の「旅行に行きたい」という一言で、一気に夏の計画が目前に突き出された。
そうだ、夏だ。
てなわけで、”母と過ごせば”の火曜、唯一自由が許されている午前中にはマリーナへ行き、扇風機を設置。せめて気分だけでも煽ろう。
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 JOLLYHOT 唯一の冷房器具。

ついでに(いつもリルに占有されてしまうが)
大おばさんの日傘を取り付けてみる。
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席を奪うな!

あとはクーラーボックスとひんやりネッカチーフで、夏仕様になる。
なんとも貧弱な装備だけれど、別に赤道を越えようっていうわけじゃないからね。
パラソル一つで夏気分。
で、昼のマックを食べながら、歯医者の予約をすっかり忘れていたことに気が付いた。
浮かれ気分は仇となる。おかげで、また2週間治療が伸びた。

具合が悪くてデイサービスを休んだのかと思っていた父は、なんとか出かけられるほどに回復し、何度説明しても忘れる母が一人不機嫌な顔をして、
「お父さんは一人で勝手にどこかに出かけて行ったわよ」と私に愚痴をいう、いつもの火曜の午後。
朝から日本語能力試験N-1受験の問題と解答に取り組み、韓国人のヘジンさんに日本語を教える水曜の夜。
合間に家族会議、アダチ君や台湾の留学生、エンドウとのキャンプ日程の調整を図る。
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今年の夏の桧原湖キャンプは、”教授”や数少ない友人たちが一堂に会して行う予定になっていた。それは私が去年の秋からみんなに打診してきたことだ。
愛猫・愛犬を一度に失ってしまったタカハシからは船底塗装の日に、「そういう気分にはなれない」と早くも一抜けの返答。そりゃあそうだよな。
道路の混まないお盆過ぎを目安にして皆に伝えていたのだが、火曜の家事を終えて家に帰ったら、息子にその時期茶道部の合宿が入ったことを告げられる。

桧原湖キャンプは我が家の一大イベントである。リルでさえも生まれた時から行っている桧原湖は避暑地として認識している。
ランサムが夏になると北部の湖で過ごしたごとく、ここでのキャンプは我が家の欠かせない恒例行事となっているのだ。だが、大学3年の息子には、おそらくこれが最後の家族キャンプになるかもしれない。それに父の具合によっては、それも難しくなるのかなあと思い始めていた矢先だったので、最後通牒を渡された気分だった。

折からアダチ君の電話。(20年飼育してきた最後のタナゴが死んだという内容だったが)
日程変更を打診するも、日程的に我が家が出かけられるのは8月上旬。大学職員の彼にはそのころ受験生向けの学校説明会が控えている。是非もなし。
その後エンドウに連絡。アダチ君不参加となればキャンプ道具一式すべて我が家が揃えなくてはいけない。車のキャパシティを考えると乗員合わせて過積載だ。エンドウの車は必須条件となる。
が、色よい返事はもらえなかった。「もう一度調整してみます」と言ってくれたが彼には彼の友達との計画がある。こちらの都合で彼の予定を壊したくはない。
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エンドウが言うように息子や家内抜きで行くならそれも可能だが、長距離運転やリルの世話、キャンプ生活含めて一人でやるだけの体力がない。実際この数年、交代しつつ(大半は私なのだが)のドライブ後に荷物を運んでキャンプ設営終えると、炊飯はおろかリルの散歩もなにもしたくなくなる。っていうか、寝てる。腰が痛くなってしばらく動けない。昨年は眩暈で倒れた。
家族イベントはそれなりに役割分担ができているわけだ。

残念ながら計画中止。
期待を持たせてしまった”教授”にお詫びの電話。申し訳なくも寛大に慰めていただく。ただ小学校以来友人との約束を破ったことのない私には後ろめたさが残る…
でも確かに、教授が言うように、父の具合いかんによっては直前中止にもなりかねない。その最悪な状況になったらみんなにもっと迷惑がかかる。またそんなことを考えながらキャンプをしても楽しいはずがない。
実際、今の状況では家族イベントなどと言っていられないかもしれない。

3か月先のことまで計画するのは無理だな。
父の状態を見て、行くことが可能な状況だったら我が家だけで行くかな。キャンプは無理でも、リルのためにも、息子のためにも1泊ぐらいしたい。そして30年通っている桧原湖の水に手を浸したい。
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 雨になったよ。



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