D旗たなびく

忘却甚だしく、メモ代わりにちょっと書くだけ。 コメントは受け付けていません。

週末は秋の船底塗装。
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息子は休みなく学校に出張っており、寝に帰るだけで役に立たないから、また友人タカハシと後輩エンドウに助っ人を頼む。
いつもは三日でやりあげるが、今回は軽くやろうと土曜、日曜の二日間。
毎回「きれいなもんじゃないですか」と言われ、実際船底に関してはほとんど問題なく、だからさらっとやるつもりだったが、上架してみるとペラがひどい状況だった。
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  これでも半分フジツボを落とした後。

いつも塗料を頼んでいる海王さんからもペラだけはちゃんとやった方がいいというアドバイス得ていたが、確かにこれは3年ぶりの有様。
今年は台風や雨が多い夏で、あまり乗艇できなかったことに加え、やたらと水温が高かった。台風が10月に上陸したのも海水温が高かったせいだ。海洋生物の異常繁殖か。
キールやラダーにもフジツボがかなりついていて、剥離するのに時間がかかる。
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   友人タカハシによる高圧洗浄

ペラの被膜塗装は下地塗り2回、仕上げ塗2回で、それぞれ気温によって乾燥時間が決まっている。
それで2日間は最低必要になるのだが、たまたま土曜日は20℃を超える気温があってなんとか日暮れ前には仕上げ剤1回を塗布することができた。
友人タカハシにはハルの汚れ落としを、家内には船底の重点箇所の塗装を任せる。
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わざわざ土浦から出てきてもらったタカハシには申し訳ないが、シンナー臭がする作業用のいでたちでは混み合ったアウトレットのレストランは憚れるので、出来合いの弁当にしてもらう。
買いに行った家内が、アウトレットで見つけたというフィッシュアンドチップス(F&C)を持ってきた。
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おお、懐かしい!
かつて英国をバックパッカーとして渡り歩いた私には、安くてボリュームのあるF&Cは毎日の常食だったし、家内と廻った時も2日に一度は食べていた。
魚のフライにたっぷりのフライドポテト。それに塩とビネガーをふるだけのシンプルなファストフード。当時だいたい1ポンド2,30ペンスほど、日本円でだいたい300円くらいで腹を満たすことができた。
今も昔もなにしろ貧乏。
B&Bでガッツリと朝食を食べたら、目的地(ランサムの世界)を目指して列車に乗ったりバスに乗ったりしていた。あとはひたすら歩くだけ。食堂車のパサパサのサンドイッチが4ポンドもしたから、どれだけF&Cがバックパッカーの味方だったか分かると思う。
F&Cとパブだけはどこの町に行っても必ずあったし、なにしろ味に無関心なお国柄なのでちょっとしたレストランで出される料理もとても美味いとは言えなかった。
今ではどうか分からぬが、英国ではインド料理が一番うまかった。
で、そのF&C、はっきり言ってまずい。油も古ければ魚のフライもカリカリ、だいたいは鱈の身が主流だが、場所によってはサワラや鯖だったりするし、うっかりするとアマゾン辺りの淡水魚だったりもする。要はあくまでFishはFish。鱈のフライとは謳ってない。店任せだが看板に偽りはない。
ポテトもジャーマン風のものもあればフレンチフライのやたら長いものもある。揚げたてに出会えばラッキーで、2度揚げ3度揚げなんてのはざら。油でギトギトになっているが、楊枝の1本もくれないから食べた後は手も唇もベタベタになる。油が古いと吐き気すら催す。
そのF&Cも、紙トレーに盛ってくれるところはまだましで、新聞紙を手巻き状にして無造作に放り込み、下端をぎゅっと絞って渡されたりする。
ギトギトのベタベタに自分で塩をパラパラかけ、ビネガーを振り回す。新聞紙の下の方は油とビネガーにまみれて持つ手さえ油っぽく、しかもインクが溶けてチップスが少し黒ばんでいたりする。
こいつと一緒に炭酸の利いたシュウェップスかなんかを飲むと、胸焼けはするし、気持ち悪くなったりもする。唯一の利点は腹持ちがいいということだけ。

家内の買ってきたF&Cは、まるで女王陛下への献上品のごとく柔らかで油切りもよく、ビネガーはまろやかでケチャップとタルタルソースまで端に盛ってあった。
なにか別の料理を出されたようで、びっくりした。
違う、違う、F&Cはこんな上品じゃない。と思いつつしっかり食べた。

仕事を終えて家に戻ってからタカハシといつもの居酒屋で一杯。相変わらずうまそうに飲むねえ。

翌日曜はエンドウが助っ人。
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人にはなにか取り柄が一つあるもので、カーマニアのエンドウのパフ掛けだけは脱帽だ。
前日の多少の粗を見事に埋めてくれる。しかも速い。
鏡面仕上げにヤードのピーター・ダックことKさんからもお褒めの言葉。
よかったな。うまくすれば転職できるぞ。
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  ピーター・ダックと謎の車

下架は15:30。船台のあった塗り残し部分を最後宙ぶらりんに吊り上げられて塗る。塗り終わったらだいたい30分ほどの乾燥時間をもらう。
が、塗り終わってから10分ほどするとスタッフたちがポンツーンにバタバタ走り出した。
私のフネと同型のマイレディが曳航されてクレーン近くに係留されてきた。
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ビルジポンプを持って走ってきたスタッフを掴まえて話を聞くと、どうやら浸水してるらしい。
「床上5cmまできてるんですよ」
原因も浸水個所も不明だという。
かくして、我がフネは15分で下架させられることになる。
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今日は2日間留守番をさせられたリルとマリーナへ行く。
さすがに、体のあちこちが痛いし、鈍重な疲れもあったので、微風ながら帆走はやめ、機走だけした。
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   オニギリ買ってないよ~

船底塗装後の走りは全然違う。ペラ周りの付着物も完全除去されて回転数も復活したし、シャフトのバランスも元に戻ってガタガタしなくなった。
充電をかねて八景島まで行く。
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敢えて長く乗るつもりはないので昼飯を持ってこなかった。リルはそれでちょっと不服そう。
いつもは八景島の内湾でのんびりオニギリ食べるからね。
2時間ほど走ってバッテリー充電。
リルのためにフネ洗いを後回しにして、レストラン街へ。
でも、結局またF&Cを買ってきてしまった。
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  じーッ。ごっくん。

どこぞの大統領じゃあるまいし、ケチャップなんて要らないよ。
でも、タルタルをかけてもらった。店の彼は本当に英国人なんだろうか?

タカハシ、エンドウ、お疲れ様! どうもありがとう。









今日は父の介護認定調査。
リルを留守番させて、ミニバイクで実家に向かう。途中、姑息な取り締まりにひっかかり、一時不停止で5000円の罰金をくらう。
途中の三叉路に二つのカーブミラーがある。人も車も、自転車すら映ってなければ徐行したまま走るよなあ。そこには人家すらないんだよ。ミラーに何かが映ってたら、それが駐車中の車だったとしても止まるけどね。
両側の道は上り坂だし、一旦止まると動き始めがモタモタするしさあ。どんなにスロットルをふかしても20kmも出ないとこだよ。
フェンスの陰から警官が出てきて止められた。どっから出てくるんだよ、まったく。
ノルマの点数稼ぎにしか思えない。
私、徒歩だったら人影も車も見えない所では赤信号でも歩いて渡る方。そこで青になるまで待ってたらアホだと思う人間。
なんだか癪に障る。こんな人も通らない坂道で待ち伏せしてるなら、もっと悪質な運転でも取り締まれよと言いたい。不祥事続きの警察署だけに、こんなことやってたら信用なくすな。
「楽しいですか?」と訊いてやった。最近の警察は鼻つまみものだ。
規則違反じゃないかと言われれば頷くしかない。だから罰金も払ってきたが、それにしても今どきの警察は情けない。
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   留守番させるからだよ。

父の調査は1時間もかからなかったが、市の担当に促され玄関外で密談。
主に母の事だったが、2年前の悲惨な状況が記録されており、それが父を苦しめたことは事実で、そのことについてあれこれと質問された。
今では母も落ち着いて多くの認知症患者とあまり変わらないと応えると、むしろホッとしたような感じだった。
来月調査結果が出るそうだが、恐らく二人の介護度には変化がないだろう。
また昼飯を作り、一緒に食事して帰る。今日は母のデイサービスもあるから問題ない。

明日は秋の船底塗装初日。今回は軽く済ませようと思っている。
それでも塗料以外の消耗品はあるもので、一旦家に帰ってリルを連れホームセンターへ。
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  ここはビッケもあるんだよ。

ディスクサンダーとか刷毛ローラーとかこまごましたものを買い込み、ついでにリルのビッケも買ってやる。

家に戻るとまた郵便受けにろくでもないチラシなどがたくさん入っており、その中に私宛の親展郵便があった。
「年金証書」とあり、そこには「年金決定通知書」がくっついていた。
おお、待ちかねたぞ、これ。
特別老齢年金とか書いてある。そうかあ、私もとうとう老齢かあ。
国民年金はまだだけど、無収入の私にはこれが唯一の定時収入。
ここから年間のヨット維持費をひくと残りは多くないから、大喜びというわけではない。それに、来年度の係留料等は3月に1年分の先払い。
まあ、ここのところ株価が上がって、ファンドを二つ確定させたからなんとかなるかな。意外に益が出たからね。これで目途が立って、来年も維持が可能になるかもしれない。
”老齢”だから、バタバタ乗らなくてもいいんだ。リルとおにぎり食べられれば十分な屋形船だけどね。
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  ちょっとしかくれないくせに…




ちょっと疲れがたまってきた。日常と違うことが続くと疲れやすいな。
ここは普段通りにしてないとダメだ。
また少し出遅れたものの、好天気に誘われてリルとおにぎり持ってマリーナへ。
なにしろこの数日、とても暖かい。今日の最高気温も22℃になるという。10月半ばの陽気だ。
例年だと、10月はヨットにとってのベストシーズンだが、今年は台風だの雨だのでほとんど帆走できなかった。
どうも季節が暦から一月遅れになっているような気がする。9月が10月に、10月が11月にというふうに思うのは私だけか?季節が暦と一致しないというよりも、旧暦に戻ったというべきか。
でもまあ、そんなことより11月にダウンジャケットを着ないで済むのは嬉しいね。
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今日も少し霞んだキラキラの海。
午前中は微風。
いつもどおり、ユラユラと海上を漂う。
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そうそう、これこれ、この穏やかな海がいい。
決して早く走ろうなどと思ってはいないが、そこは昔取った杵柄、微風であれば大きなフネにも負けることはない。
マリーナは定休日だから大型のモータークルーザーもいないし、曳波に翻弄されることもない。
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リルもだんだん眠くなる。
それを見てる私も眠気を感じる、この怠惰な日常。いいねえ。

学生ヨットも秋の新人戦が終わった頃、天下をとった3年坊が意気込み新たに練習してる。でも、やっぱり経験値の差は否めない。夏前の練習風景とはちょっと差がある。
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東風が微妙に南に振れるころ、丁度正午になったのでリルとおにぎり。
うまいんだな、これが。
よく「おにぎり好きなんですか?」と聞かれるが、そう言われて「はい」と答えると、何とかの一つ覚えのように毎日貪ってるイメージを持たれてしまうので、「はあ、まあ日本人ですから」と答えておくことにしている。
だいたい、おにぎりというやつは幼いころから外で食べるものと決まっている。遠足、運動会、家族のピクニック等々。楽しさや笑顔と同居してるおにぎりはそもそも室内で食べるものではないのだ。ましてや、埃っぽいオフィスの蛍光灯の下で、限られた休息時間に、変わり映えのない面々を前にして食べるものではない。おにぎりはそれを食すTPOで味が変わる。
この360度の視界や抜けるような青空や磯の香がする中で、波の音に吸い込まれるほど心が解放されているからこそ美味いのであって、家ではまったく食べることはない。
まあ、隣で涎を流してる奴にはどこで食べても”餌”だが…

沖の根の浮標辺りで南東風が勢力を伸ばし始めたのでUターン。
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今日は午後から強風になるらしい。富士山も冠雪のない姿を現した。
福浦沖では真南になってウサギが跳び始め、マリーナに入る頃には多少の飛沫を浴びた。
3時間ほどのセーリングだったが、実に気持ちよかった。
もうそろそろこんな暖かな日は望めないだろうなあ。


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