こんな曇天の日はリルの散髪。
長毛のリルは夏が苦手なので、できるだけ産毛のようなアンダーコートを梳いてやる。一見すると大した変化はないが、小さな屑籠にびっしり刈り取った毛髪がたまるから、それなりに涼しくなってるはず。
今も私の横で気持ちよさそうに寝ている。
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 これは散髪前。

昨夜のボランティアでは、また新しくヴェトナムと中国の男女が新加入。
ヴェトナム人男性は研修生2年目、中国人の女性は3年在住でN-2を持っている。当たり前のように中国人は私が担当することになった。
今担当しているヘジンさんは、このままだと9月上旬にビザ切れとなる。8月は私たちも夏休みを取るから、実質的に7月で終了になる。これでやっと日本語上級者から解放されると思っていたんだが…
実際、上級者はかなり難しい質問をしてくるので対応に窮することがある。準備にかなり時間をかけなければいけない。ここにきて家庭事情が(ワールドカップも)その時間を大幅に削るので、寝不足気味だ。
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 ワーキングホリデイの指定書

でも、昨日は嬉しいこともあった。
日本語ボランティア講座を受講している女性が、見学に来た。
先日の講座終了後に私が声をかけた女性で(別にナンパしてるわけじゃない)、30代(?)の彼女は英語と中国語ができる。今は私たちが利用している施設の近くで家庭教師の仕事をしているらしい。
講座はまだ3回残っているが、できたら毎週見学させてほしいと嬉しいことを言ってくれた。
こういうのは一歩踏み出す勇気が必要なんだよね。
2回の講習ですでに後退りしはじめている受講者が大半。そもそもまだ入門編なので、その講座を受けてすぐに活動ができるかと言うと、ちょっと無理。その長い道のりがようやく見えてきたというところ。好奇心だけでは続かない。

私自身は絶対「なる」という覚悟を決めて、最初の講座(30時間)を受けた。今にして思えばあの40代後半の、やたらと忙しい仕事を抱えていた時期によくぞあの夜間講座に出たものだと思う。
自分のサブライフワークはこれだと決めていた。
職場で出会った外国人二人、そしてハラ先生のパワーに後押しされた形だったが、その動機の大元の発端はランサム巡りの英国一人旅だった。
109コニストン近郊
 コニストン

あのバックパッカーだった頃、どれだけ英国人の思いやりと暖かさに触れたことか。毎日、毎日私は誰かに助けられていた。
「どうしたら彼らの親切に報いることができるのか」
通りすがりで、薄汚れた服を着て金のない東洋人を、どうして暖かく迎え入れ、別れ際に涙まで流してくれるのか。いつも私は考えていた。
でも、その当時は時間と金が限られていてなにもできなかった。その後も何度か英国へ行ったが、その都度倍返しでたくさんの思いやりと親切に出会った。それは”ランサム”という魔法の言葉によるところが大きいかもしれない。
で、私が日本から持って行ったわずかばかりの返礼品はいつも霞のごとく影が薄かった。

答えは、日本語ボランティアという存在を教えてくれたアメリカ人のロンとマシューによる。

「日本で困っている外国人を助ければいいんだよ」

なので、私は報恩のつもりでこの活動をしている。かなり時間が経ってしまったが…
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人材不足が懸念される平日夜の日本語教室なので、彼女が加入してくれるとありがたい。
今回の講座にあたっては、市や財団との打ち合わせで私が強く「休日か夜の講座にしてほしい」と要望した。
この10年ほど、入門講座は平日日中の開催。しかも講座回数が15回から5回にされた。これでは、受講者も専業主婦(夫)やリタイア組に限定されてしまう。国際協力や異文化交流に取り組みたいと思っているサラリーマンやOL、学生等は出たくても出られない状況だ。平日昼のボランティア団体の協力もとりつけて、日曜開催にこぎつけた。
市や財団の職員を休日出勤させるからには、なんらかの成果がないとこの入門講座自身が危うくなる。
なので、私は毎回講座に出、みどころのありそうな人たちに声をかけている。言わばスカウトに近い。
まあ、本音を言えば夜間講座にしてくれた方が良かったんだけどね。

さて、雨が降る前にリルと散歩するかな。