昨日、やっと船底塗装を終えた。
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 最後の一塗りはこうやって吊るされたまま。

月曜の時点でほとんど塗装作業は終わっていたので、昨日は鼻歌交じりでシャフトジンクを付けたり、養生テープをはがすだけだと気楽に考えていた。
仕事をやすんで来てくれる後輩エンドウのプロ並みのバフ掛けで仕上がるわけだ。
そんな気のゆるみもあってか、のっけから財布とスマホを家に忘れて、息子に金を借りる始末。
で、「適当にスマホで写真も撮ってくれよ」と頼む。

時間的に余裕があるからと、エンドウとは10時にマリーナで待ち合わせたが、約束の時間を過ぎても一向に姿を見せない。連絡が取れないからそのまま作業を続けた。
彼は私の部下だったが、無断遅刻の前科がある。
20分遅れてやってきた。
「すみません。つい寝坊しました」 って、どっかで聞いたことがあるな。
別に遅れようが、間に合おうが、本人の受け持ちを時間内にやってくれればいいわけで、わざわざ休みを取ってまで来てくれた事の方が大きい。
息子のハルの拭き掃除も丁度終わったところだから、タイミングとしてはグッド。
エンドウは前置きなしにバフ掛けに向かう。
まあ、あいつの場合、この”前置き”が長いんだよな。休憩や昼時を含めてほとんど仕事の話しかしない。そのほとんどが愚痴と不満だから、フンフンと聞いてるしかない。
だいたい、私は出てくる固有名詞のほとんどを忘れてしまっているから、彼が不満を述べている間中ずっと記憶の糸をたどっていたりする。まあ、中身がない話だから内容は頭に入らない。
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で、むしろ私が暇になってしまった。
授業のない息子や、休みを取ってくれエンドウをこき使って、自分だけのほほんとしているわけにはいかない。
一度諦めかけたティラーストッパーに再挑戦。
息子の助力を得、腰据えて根気と力で2時間かかって、とうとうティラーを外してストッパーを日のもとにさらした。
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 やった! でも腰痛い。

気が付けば正午を回っている。息子の小遣いでマックのランチ。(飽きた)
ここでたっぷりとエンドウの愚痴を聞かされる。まあ、これも仕事の一つ。
現役の頃、
「愚痴はいくらでも聞く、でも仕事はきっちりやってくれ」などと職場の連中に言ったものだから、その日からエンドウの愚痴を聞くのが日課になった。
愚痴のはけ口みたいなもんだ。

ティラーストッパーを外して、接着用のエポキシパテを使いボルト穴と摩耗したブロックを処理したが、今度は組み立てに時間がかかる。ティラーのボルトナット6本のうちの1本が、ネジ山がつぶれていたからだ。時間がないので他のボルトで代用。
結局私の作業が一番遅く下架時間を10分ほど待ってもらうことに。
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 ピッカピカ。エンドウの鏡面仕上げはいつも感心させられる。

久しぶりに着水して、水面に映る船体はキラキラしているので嬉しくなる。
エンドウを乗せ、自バースまでもどる数分で、その走りの滑らかさやティラーの軽さを感じ取ることができる。
そんな数分の移動なのに、エンドウは
「いやあ、非日常ですねえ」と感慨深い。
こんな時、彼が仕事に追われているんだなと実感する。
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エンドウとゆっくりしてる時間はない。
すぐに分かれて家に帰ると、忘れたきたスマホにいくつかの着信。
やっぱり入室希望の外国人からのメールと電話が入っていた。
また新しいベトナム人実習生を迎えることになる。

と、メールの返信をしていたら今度はケアマネから電話。父が下痢になったとのこと。
もうちょっと行かないとなにか起きるね。冷蔵庫の腐ったものでも食べさせられたか?
今日は実家に行ってる時間がない。在宅医療の先生に電話。

取り敢えずシャワーをし、留守番リルの散歩を息子に任せ、あとは印刷するだけになっている今日の資料をプリンタでアウトプット…が、青インクが出てこない。
インク残量は半分あるが、シアンだけが出ない。ノズルチェックしてもクリーニングしてもダメ。
ゲッ、もう時間がないよ~ 半ばパニック。
今日の学習項目は「電車やバスに乗る」で、横浜の色分けされた路線図がどうしても必要。
最後はあきらめて、なんだか暖かそうな色の路線図の上から色鉛筆で上塗り。船底塗装かよ。
トラブル多く、時間に迫られた一日だった。

今日はこれから業者が来て、家の雨樋クリーニングをすることになっている。終わったら実家だな。
床屋に行きたいよ~