昨日の続きから。

ケアマネからの連絡があった父の下痢はやはり食当たりのようで、在宅医療の先生から
「同じものを食べてるのにお父さんだけなるの変ですね」といわれる。
いいや、そんなことはない。
母が作る食事と言えば、固いご飯と濃い味噌汁。それ以外は二人ともまったく別なものを食べている。
父には何故か毎日マグロの刺身とハムサンドばかりなので、嫌気がさすと父はたまにバスとタクシーを使って買い物に行く。スーパーで自分が食べたい総菜や野菜を買ってタクシーで帰ってくるわけだ。
が、それが食卓に登場するのは三日も四日も後。母がなんでも冷蔵庫にしまい込む。入らなければ冷凍庫だろうが野菜室だろうがお構いない。
母は近くのコンビニで毎日シュウマイを買うのですでに冷蔵庫はシュウマイで溢れている。(大半は毎週家内に捨てられる)
宅配の弁当も頼んではいるが、食事時に来るわけではないのでそれもカチカチに凍っていたりするわけだ。要は夫婦でまったく違うものを食べているわけだ。なので、私や家内が作りに行ったりするのである。
そんな感じだから、早く実家に行きたかったが、雨樋クリーニングの業者が遅れて、来たのが13時半。
分かっていれば午前中に行ってこれたのになあ。
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 変な人来たよ。

最近、ホームサポートなる業種が注目されている。
集合住宅と違って戸建ての場合は管理費が要らない分、水回りや外構補修、内壁の修理などその都度手をかけなければいけない。放っておくととんでもない修理費用が掛かったりする。
ホームサポートは一定額の管理費用を毎月支払うことで、縁の下から屋根まで定期点検を行い、補修が必要な場合は一般料金より格安で修理を行うというシステム。
勿論、屋根にしろ床下にしろ普段は絶対に見られないような場所だから、詐欺まがいの悪質な業者も横行する。
その見極めは、会社概要をよく調べることから始めないといけない。決して飛び込みの無料点検やら電話営業などに引っかかってはいけないわけだ。
まあ、自分が納得した上でないと私は一切、その手の勧誘にホイホイとはのらない。だいたいのことは自分でするしね。
ただ、下が水ならともかく、家の屋根だけはどうしても上れない。怖いよねえ。
上ったとしても、その先にある雨樋の掃除など命綱があってもやりたくない。でも、家の傷みは雨樋からというのが常識。
で、いろいろ調べて頼んだら3週間も待たされた。
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 「怖くないの?」「いいえ、怖いです」

とても良心的で丁寧な業者だった。それに仕事をしている二人が楽しそうだった。時折、かつての私とエンドウのような会話が漏れ聞こえてきた。いいねえ、こういうの。お茶菓子まで大判振る舞いしてしまった。
が、終了したのが15時半。
慌ててリルを連れて実家に行く。

体重が5kgも痩せたと言う父に、途中薬屋でカロリーメートなどのゼリー状の栄養補給食を買い、スーパーでそれなりの食材を買う。
げっそりして昨夜からなにも食べてないという父に栄養補給食を飲ませている間に、おかゆ作り。
お粥と言っても私の場合は中華風の薬膳粥なので時間がかかる。ついでにあこう鯛の粕漬を焼き、おでん作りを始める。終わったのが18時。
作ったものの大半は自分が今食べられないものだから、席に座って食べ始めたのを確認して実家を出る。洗濯物とってないよ~
食事を作っているよりも、母のとぼけた「あら、そうなの?」を聞いているだけで疲れが倍加する。
母は父が腹痛と下痢で寝込んでいるとはまったく思っていない。

今朝も実家へ電話。
父は苦しみながら吐いて寝られなかった火曜を
「体の中の毒が全部出た」といって、元気そうだった。よかった。エクソシストか?
まあ、最初に電話に出た母はいつも通り
「お父さんはいつも元気です」としか言わないが…

ちょっと安心したのでリルとマリーナへ。
船底塗装した後はコクピットがひどく汚れる。作業するヤードはペンキや貝や、金属粉、化学物質で満ちている。とてもリルは連れていけない。そんな足でコクピットを上ったり下りたりするからコクピット自体が汚れる。上架中はそんなの洗えないしね。
フネ洗いした後コクピットでオニギリを食べて気分解消と思ったが、あまりにいい風だしよく晴れていたので、当初の目的を逸脱。
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 乗ってみないとな。そうなの?

船底塗装後はいつだって、こんなに速く滑らかに走れるのかと感動する。実際には1割増しぐらいのだろうが、5割ぐらい速くなったような気がするのだ。
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 のどかだなあ。

平日なのでヨットは1艇しかいない。トロール船にカモメたちが群らがり、沖ゆく貨物船はキラキラしている。たまに通りすがる釣り船からは船頭の棚(水深)を支持する拡声器の声がする。
リルはいつもそんなものをずっと見ている。
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 ねえ、一人にしないでよ。

ここのところバタバタした日が続いただけに、やっと安らぎを得たという感じだ。
リルとオニギリを食べ、のどかで静かな海をユラユラと帆走。
かすみながらも遠く箱根や富士山も見えてくる。
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 富士山、わかるかな?

が、次第に雲が多くなり14時を過ぎると冷気が入り込む。
そうだ、フネ洗いしなくちゃ。
浦賀7番でUターン。
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 本船航路の7番ブイ。

15時前には帰港し、せっせとデッキブラシでお掃除。
16時には終了。水冷たいわあ。
で、腰が痛い。明日は整骨院かなあ。
まあ、リルが楽しそうだったからいいか。痒みもほとんどなくなったしね。