船底塗装の時外したティラーだが、ティラーエンドのボルトナットのピッチ(ネジ山)がつぶれ、代用品で応急処置した。今日は時間がない中それを直しにいく。
ここのところ朝がめっきり冷える。
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 風強いね。

リルと違って寒いのは苦手なので、カセットストーブも設置することにした。
晴れてはいるが、外は北東の風が冷たくてさすがの三連休も閑散としたもの。
それでも密封性の高いキャビンに入ると暖かい。
取り敢えず、ストーブの試し焚き。
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 これ点けるとさすがに暑い。何隠れてるんだよ。

冬場はメンテが多くなる。帆走してるときはそれなりに動いているからまだしも、コクピットやデッキの上で作業してると本当に寒い。このストーブ一つで生き返る。
早いとこボルトナット交換してご飯食べよう。
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 応急処置したボルトナット。

このボルトナット、どうしてナットが外向きに付いているのか疑問だった。ボルトは平鍋のプラスだが、この狭さではドライバーが入らない。
今日は小さいドライバーラチェットを持参。L字型のドライバーなんてないからね。
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 いつ買ったんだ、こんなの?

こんなもの一つで作業はぐっと簡単になる。
ナットだけは従前のものを使うことにする。なぜかと言うと、このナットはちょっと特殊だからだ。
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 二重構造のネジ山。

ステンレス製のナットだが、上3mm辺りまで薄いリングが埋め込まれている。このリングにもネジ山が切ってあるが、普通にボルトを回し入れてもリングのところでとても渋くなる。道具を使わないと回らない。簡単には入っていかない構造になっている。つまり、一度締めたら滅多なことでは緩むことがない。
誰が考えたのかは知らないけれど、それこそ「下町ロケット」に出てくるような品質。
そして、ボルトを締めていくというより、ナットを閉めていかないとボルト頭部の十字穴がつぶれて回らなくなる。
なるほど、だからナットが外側についている訳か。ロケット品質、なんだらプライドってやつだな。
ヨットやボートには替えの利かない特殊な部品があるので、安易に代用すべきではない。
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 5mmほど長いが、市販では35mm長のボルトは売ってない。

丁度お昼ごろに作業は終了。
リルとキャビンで少しゴロゴロする。
アウトレットが解体作業しているので、飲食店は二つだけ。マックとYBM直営のPier1.
ただでさえ食材制限があるのにリルがいると店の中に入れないから、テラスで食べることになる。
マックでもオニギリでも、フネの中で食べた方が良かったなあ。
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 レストラン街もいよいよ解体工事。

仕方ないからマックを買って車の中で食べる。
これから実家へ行かなくてはいけない。
今朝電話すると、父がまた下痢になったという。先週もそうだったが、間違いなく食当たりだ。
毎週末家内が冷蔵庫の物をバシバシ捨ててくるのだが、週半ばを過ぎるとまた溜まっていく。
母は毎日同じものを買うが、老夫婦では食べきれない。私が鍋やおでんを作ると3日くらい食べてる。それでも毎日あこう鯛の粕漬とシュウマイ、サンドイッチだけは買ってくる。
で、冷蔵庫は三日で満杯となる。その次には冷凍室へ、その翌日は野菜室へ入れるスペースをもとめてしまい込む。しまい込んだら二度と出てこない。そして週末にごっそり捨てることになる。
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 もったいない。

実家へ帰る途中、薬屋に寄って下痢止めなどを買う。
下痢や嘔吐は脱水症状になる。腹が下っているのに水分を摂らせるのは難しい。
水分が不足すると認知症になる比率が高くなるそうだから、つきあって飲ませないといけない。
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今日は午後から母がデイサービスで父は一人。で、マリーナでもゆっくりできないわけだ。
さすがの父も、今日は日ごろのうっ憤を晴らすように、愚痴をぶつけてきた。
宅配弁当も配達されると即冷凍庫(ここしか空いてない)。私が教えたバーミヤンの出前も食事時間に合わせて届けてもらったのにも拘わらず、5分としないうちに忽然と姿を消し、翌朝にはメニュー表もなくなっているという。
どうも母は自分が納得しないもの(父が食べたいもの)は捨ててしまうらしい。主婦のプライドか?
味覚も、手順もなく、短期記憶はほとんどないのに、あたかも自分が食の管理をしているのだというプライドだけはあるので始末が悪い。
また次の方策を考えよう。

夕方家に帰る頃には下痢止めも効いて、栄養補助食や経口補水液などを口にしだした父だった。
少し顔色が戻ってきたのはリルの力によるところが大。
ヨシヨシ。