だいぶ日が空いた。
こういう時はだいたい忙しい。軽い鼻かぜもあったし。とはいえ別に寝込んでいたわけではない。
えーと、いつから書いてないかな?

ボランティアはまた新たに中国人と、ドイツ人とフランス人が入ってきた。3人とも私の担当になって、ひっちゃかめっちゃかな授業。韓国のソフィアさんには申し訳なかったが、また最初から。
丸一日の準備が全部雲散霧消。
本当なら助っ人を呼びたいけれど教室のキャパシティも満杯状態。これ以上の参加は無理がある。ボランティアの元締めに、これ以上人を送り込まないで欲しいと伝える。
今週見学に来たいと言っていた異文化共生ラウンジの日本語コーディネーターに、
「今来ても椅子一つ余分にない」と伝えるつもりで連絡したら、その方はインフルエンザにかかって当面出入り禁止になっていた。危ない、危ない。
ここでインフルエンザなど持ち込まれたら教室閉鎖だ。
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 検疫を待つ船。

昨夜は伯母の通夜。
行く行かないと一モメあったが、結局私が代参で行った。
まあ、もともと自分はいくつもりだったから代参でもないか...
とにかく親から香典を預かって、大和市の葬祭場まで出かけようと喪服に着替え始めると、
うーん、服がきつい。
そういえば、ここのところ夏場の葬式ばかりで冬の葬儀に出たことはなかったっけ。
式服など夏冬用に2着もあればいいと、退職後に他のスーツともども処分したが、この冬用の式服はかなり前の奴で、退職後のだらけた体には全然合ってない。
しまった、古い方を残しちゃったよ。もっと早く試着しておけばよかったあ。
どうせ見えないベルトを取り外し。アンダーウェアを削り、できる限り薄い夏用の肌着をつけて再トライ。
なんとか嵌った!
が、動くと苦しい。これで椅子に座ったらボタンが千切れそうだ。
葬祭場までは電車を2回乗り換え、バスかタクシーに乗る。そりゃ無理だわ。
上着を脱ぎ、ズボンのチャックを少し下げ車で出かける。
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 アホか。

といっても、ヒーターが利くまで時間がかかる。
とっくに日が暮れて冷気漂う車内は、一昨日まで鼻風邪でクシャミばかりしていた私には地獄。
うっかりすると鼻水が垂れてくるから、膝の上にJAFのロードマップを敷いた。
1分ごとに出るクシャミに文句を言いつつ、保土ヶ谷バイパスの大渋滞に突入。
「クソっ!こんな時に限って道路工事かよ」
車は暖まり始めたが、今度はティッシュがない!最初の10分で皆使い果たした。
それからはポケットのハンカチを使う。1時間ほどかかって葬祭場に付いた頃にはそのハンカチもでろでろで、とてもポケットに戻せる状態ではない。
しょうがないから、窓拭き用のウェスをポケットに突っ込んだ。(最初からこっちを使えばよかった)
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享年97歳の伯母だけに集まったのは親族ばかり17,8人。
子供3人とも70歳を越えている。こんな場に来ると孫以外では私が一番年下になるので「君」はともかく、大半の人に「ちゃん」呼ばわりされる。
で、読経が済んで通夜が始まるといとこたちに私が生まれた時の話や、記憶にないエピソードを聞かされる羽目になる。
「あんたは小さい時、ほんとに可愛くてね~」とかなんとか、一体どの顔見て話してんだよ。
母と同じで昔のことだけは本当によく覚えているなあ。
ところがこっちはそれどころじゃない。
微動だにできない”正しい姿勢”で、酒も飲めない通夜の席。出てくる料理も寿司桶に魚介のオードブル。「車なんで」とは言えても「蕁麻疹なんで」とは言えない。
ただでさえスースーする夏肌着にノンアルコールのビール。こりゃトイレが近くなるな。
閲兵式の自衛官のごとく背筋をピシッと立ててトイレに駆け込む。用を足すときにジッパーを下げた瞬間には生き返る心地だった。
マグロやヒラメの握り、三つも食べちゃったよ。

斎場のいいところは時間制。9時には終わる。
上着を脱ぎ棄て、ジッパーを下ろして運転して帰る。
帰りも工事渋滞だったが、なんだか自由になった思いだった。
絶対、新しい式服買うぞ!
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今日は香典返しを持って実家に報告。
母は未だに誰が亡くなったか分かっていないが、通夜の席で出た昔語りの話をするととても懐かしそうで、
「そうそう、あの頃は亡くなった伯母さんたちは川崎大師に住んでて、いつも久寿餅持ってきてくれてね。あんた、きな粉を鼻で吸い込んでよくむせてたねえ。しばらくして会社の溝ノ口の寮に移ったけど、そこは狭くてあまり長く住まなかったのよ。半年ぐらいで大倉山にまた引っ越してねえ」などとやたら詳しい。
自分の小さい頃のことを話のタネにされたというと、
「近所のあんたの従姉妹たちがしょっちゅうやってきて、みんなで代わる代わる抱きたがったから、たらい回しのようだったねえ」
とか言う。
むー、そうやって小さい時から人の坩堝の中で育てられたか。
そういえば昨日会った従姉の中学遠足の集合写真には、何故か幼い私が写っている。
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 お前もみんなに可愛がられて育ったんだぞ。

父は最後の姉弟を立て続けに亡くして、背が余計まるまった。