D旗たなびく

忘却甚だしく、メモ代わりにちょっと書くだけ。 コメントは受け付けていません。

2017年12月

ささっと、この数日をまとめよう。2017年もあと一日だからね。

えーっと…
パジャマにダウンを着て息子を迎えに行ったのが水曜の午前1:30。『水曜の朝午前3時』はサイモンとガーファンクルだったっけ。まあ、家に帰って寝たのがそんな時間だった。
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連夜の明け方就寝で27日木曜も遅くまで寝ていたかったが、7:30にバイトに出かけた息子にギャンギャン吠えたてたリルに起こされ、グータラできずに終日実家で家内とお節づくり。どうにかお重に詰めるだけになった。それもスーパーで働く弟夫婦が元日出勤だからと昨日半分持って行かれた。
なんだ、あいつらは!

28日金曜は「ポストお節」の準備。
だいたい、この時点でもうお節料理に飽きているから、別な趣のものを食したい。
家内と久しぶりに中華街へ。

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今年も何度か行ったけれど、いつもリルが一緒だったからリルが入れる店しか行ってなかった。
1年ぶりくらいじゃなかろうかメインストリートを歩いたのは。
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高級レストランが並ぶメインストリートの様変わりにびっくりした。
なにより我が家で長く利用してきた「華勝楼」さんがなくなっていたのはショックだった。
昭和初期の建築でその装飾や部屋仕切りの円卓は、そこにいるだけで贅沢な感じがしたし、江蘇料理の実にさっぱりしたおいしい店だった。私の少ない友人たちの家族とはいつもここで食事したものだ。
今はどうでもいいようなテイクアウトの仮店舗で裏が駐車場になっていた。
「均昌閣」さんや、「新新」といった中堅どころの店が軒並み姿を消していた。
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代わりに、わけのわからぬ土産物屋とテイクアウトの店ばかり目立って、若い娘さんが焼き小籠包などを食い歩いている。これって、神戸に近い雰囲気じゃないの。
それでもかろうじて「永華楼」さんは残っていた。ここも昔からお世話になっている。なんかホッとした。
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翌29日は”電車”でどうにか鎌倉へ。横須賀線に乗るのは4年ぶりか?
この日は江の島近くに菩提寺がある友人タカハシが墓掃除に来るというので午後から会うことになったのだった。
電車も遅れたせいで少し待たせてしまったが、二人で鎌倉駅周辺を散策。
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 すでに正月飾り。

正月前の平日だし、首都圏では故郷帰りのピークだったから少しは空いてるだろうと思ったら、いやいやそんな事はない。
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 小町通の賑わい。

小町通の雰囲気は中華街と同じ。中華と和の違いこそあれ、やたらとテイクアウトの店ばかり。これを見たらとても、とても世界遺産登録なんて夢のまた夢。なんとも寂しいかぎり。
5分で若宮大路に抜け出す。
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 蕎麦屋。順番待ちでも黍団子を食べてる。

鎌倉彫はなんとか健在だったが、老舗の鰻屋や反物の店は閉まっていた。
タカハシと八幡宮前の鎌倉彫の店にふらっと入る。
ここ雪の下地区は鎌倉彫の彫師や塗師等の専門職人がいるところだったのだが、そういう人たちの家や店はもう傷んだり、傾いたりしてただの廃屋になっていた。千年の間に培われた伝統や技術が絶えようとしているのか?よくこんな状態で世界遺産候補に名乗りを上げたものだ。

私は滑川沿いの、若宮大路東地区が好きだ。
若宮大路を挟んで東と西では雲泥の差がある。こちらは閑静な住宅街で、豪奢な私邸も立ち並ぶ。
”私の鎌倉”はこの静かで落ち着いた昔ながらの町。
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 宝戒寺

まあ、おっさん二人だから若々しいエネルギーに押されるとたじろぐわけだ。
花の時期には小庭の美しい宝戒寺、日蓮辻説法跡、蛭子神社、恵比寿様の本覚寺と回っていく。
この滑川沿いは執権北条氏の滅亡ととても関わりが深い場所でもある。
宝戒寺は新田義貞に追い詰められた得宗家最後の高時(14代)が自害した場所の近く。付き従った一族郎党も後を追い、滑川は血で染まったという。ある意味、怨霊が彷徨うと忌み嫌われた地でもある。
北条は16代までとあるが、そちらは高時の分家に当たる筋。本家(得宗)高時の死をもって鎌倉幕府は滅亡となる。その後の鎌倉は新興宗派の拠点になったりしていく。
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まあ、そんな話をつらつら織り交ぜながら、老人二人がトボトボと歩いてるわけだ。
私が鎌倉で一番好きな場所は妙本寺。
妙本寺のある比企谷(ひきがやつ)は日蓮宗最初の寺社ということになっている。日蓮は宗派、寺社は持たなかったので弟子たちがその後あちこちで寺社を建てることになる。それでもこの妙本寺は北条によって一族滅亡に追い込まれた比企氏が聖人本人に寄進を申し出た最初の寺ということになっている。
その後日朗、日輪に受け継がれているから保守本流だろう。
荘厳にして簡素。土産もお守りも売らない。本堂はいつも閉ざされ(ガラス越しに中は見える)、ご本尊も見ることができない。だから秘仏なのかどうなのかもわからない。
まあ、団子食いながら上がってくる輩にはつまらないだろう。
なので、いつもひっそりとしている。
学生時代、罰当たりにもこのお寺さんの本堂で本を読みながらよく転寝をしていたっけ。谷間だから夏は涼しい。
この妙本寺を知ったのは立原正秋(この日、名前が出てこなかった)の小説「残りの雪」。酔芙蓉がイメージとして残る。

鎌倉駅前でコーヒーを飲み、東戸塚で酒を交わす。ほとんど塩の話と落語の話しか覚えてない。
定期券を忘れてきたタカハシに酒代を払ってもらったのは痛恨の極み。で、居酒屋をはしごしました。(内緒)
タカハシ、とても楽しかったよ。ごちそうさまでした!
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 出来上がってるよなあ。


今日は午後から今年最後のマリーナ。
フネの点検と給油のみ。あとはエンジンの調子を見るためにせいぜいマリーナの中を走らせただけ。
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今日は比較的暖かいので、ボートの人たちが”釣り収め”をしていた。ヨット連中はコクピットで昼間から飲んでご機嫌そうだった。
午後から行っても、すぐ日暮れるよなあ。
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Jollyhot にこの一年よく頑張ってくれたことを感謝し、またブラッシングしなきゃいけなくなったリルを気にしながら日暮れ前に帰宅。
明日は大晦日かあ。


またバタバタし始めた。
クリスマスイブの日に長く使っていたシェーバーの網刃に穴が開いているのに気が付いた。電気カミソリで血を見たのは初めてだな。
朝一番でリルの美容室に連れていく。フワフワになって戻ってきたリルにちょっとびっくり。
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 フワフワだよ~

さすがにプロは違うなあとつくづく感心する。この状態を正月まで保つのは至難の業なんだが…
こりゃちょっとフネには乗せられない。っていうか、マリーナへは連れてけないな。
美容室で付けてもらったリルの正月飾りを見て、慌てる。
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これから年末にかけてはエンジン全開でいかないと。
年賀状、買い物、お節づくり等々。ああ、電気シェーバー買いに行かなきゃ。

まずは昼飯がてら父と小田原までかまぼこと伊達巻の買い出し。
だいたい、我が家のお節料理はどこで何を揃えるかが決まっている。昔からそういう習いなので、タコとカニはどこどこ商店街のあの店、黒豆や煮物の材料はこの商店街てな具合だが、餅と年越しそばは家内の実家に頼んでおく。
こういう”こだわり”が我が家の系譜。
本来、小田原行はいつもは弟の担当だが、ちょいとした家事情で行けなくなったので、混むのが分かっているイブの日曜に車を走らせることになる。帰りは当然渋滞に巻き込まれたが日暮れ前には帰宅。

その後、日暮れ近くに家電量販店に。
その間、母はローストチキンのモモ肉を買ってきたし、父はそれぞれユニクロの衣類を買って、わざわざタクシーでやってきたという。
いままで、クリスマスになんか持ってきたことなどないのに、どういう風の吹き回しだ。
運悪く、二度目の帰宅時に玄関から出てきた両親と遭遇しまた家まで送る。
夕飯はやたらと豪勢になったが、食後のケーキはほんの少しにした。

その夜中に年賀状の一筆書き。大雨の中、朝4時までかかってしまった。
当然、25日は9時過ぎの起床。
せいぜい行ったのはリルの散歩と回転ずしとガソリンスタンドへ車の洗車くらいか。
友人タカハシから電話で29日の午後に会うことになった。
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 近くのお寺では早々と来年の運勢が貼られていた。最悪だあ。

今日は朝からお節料理の打ち合わせ。んで、また買い出し。夜は得意の雑務。

げえ!
今息子からメール。終電逃したから横浜駅から歩いて帰るとか言ってる!
しょうがない、車で迎えにいってやるかあ。



よく晴れて気温も14℃近くになるという。
すぐにでもマリーナへ行きたいところだが、例によって実家経由となりおにぎり買ってマリーナに着いたのが10時半。
見た目で判断してもあまり風が吹いてるようには見えなかった。
でも、冬はのんびりセーリングがいいね。
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 今日はお散歩じゃないの?

さっさと艤装して11時前には出航。土曜だし、少し暖かいから遅め出航のヨットやボートが陸続とマリーナを出ていく。
皆さん、これが今年最後なのかたくさんゲストを乗せてらっしゃる。早や上がりで忘年会かな?

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 キラキラの海だよ。

昼凪の海はせいぜい2~3m/s。困ったことに風向が一定しない。波はほとんどないからチャポチャポという波切音もなし。たくさんヨットが出ているのにとても静かなのだ。
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微風は私の得意とするところ。軽く2艇ほどかわして八景島沖に出る。その頃にはリルはもう昼寝態勢。揺り篭みたいなもんだからね。
居眠りリルを写真に撮りたいのだけれど、スマホを向けると必ず目を開ける。条件反射か?
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 眠いんですけど。

この静かでゆったりとした時間がなによりの贅沢だと私は思っている。
ここのところ陸ではバタバタしてたし…
と、横須賀沖でボケーっとしてたら背後からでかい自動車運搬船(?)がやってきた。
うわー!
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たまたまアビームだったから風上に切り上げられたが、その曳波にリルもびっくりして目を覚ます。
あの手の船は速いんだよなあ。

ふと気づくといつのまにか13時に近い。なんだもうこんな時間かあ。
ここでUターン。音楽を聴きながらおにぎり食べる。
オマエ、こういう時は目がランランと輝くな。

久しぶりに動画を入れました。無音なのではありません。ヨットの静かさはこんなもんです。
 

ヤブ医者に頼み込んだ酒量の件は即却下された。っていうか、また薬を変えられた。
昨日は今年最後のボランティア。一日がかかりの準備を終えて出かけようとした際にまた電話。
私のスマホには登録なしの不明電話がよくかかる。あんまりスマホ見たくない。
「はい」と出るとやたら早口の英語。
ああ、またかあ。
フィリピンの女性からで、教室に通いたいと言う。場所を教えてほしいというから今どこですかと問うても現在地不明。時間もないからHPのアドレスをメールする。なにもこんな最後の日に…
教室を開いている施設のロビーで彼女は待っていた。よく来れたものだと感心。
リベラさんはカレッジで少し日本語を習ったらしいが、読み書きはできないし、グリーティングすらできない本当の初級者。2週間前に観光ビザで入ってきたので3月3初旬までしかいられない。
1月は主宰が用事で来られない。金曜クラスから助っ人に来てもらうけれど、レベルの違う人を一緒に見られないからと私の担当になった。私は今ワーキングホリデイで来ている韓国人のジャンさんをみているが、彼女は検定1級(N-1)取得を目指す才媛だ。あまりに違いすぎる。山の分校か?
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   息子の通った小学校

水曜ボランティアの後は遅い夕食を常連となった中華屋さんで食べる。中国人の奥さんの滅茶苦茶な日本語を理解するには時間がかかるし、ほとんど訂正を入れる。
その彼女がどうしても合わせたかったというアメリカ人がカニシュウマイを食べていた。
やたらとハイテンションで、普段英語を使えないらしくまたペラペラと早口で話しかけられる。
うへ、もう勘弁だよ。
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坦々天津麺とサービスの餃子を食べている間、ずーっと日英中の会話。表題を「坐禅と瞑想と仏教」とつけようかと思った。夜中、家に帰りついたらぐったりだった。
こう見えても、私は元来おしゃべり好きではない。

今朝は少し遅めに起きたが、自ら起きたのではない。ケアマネの電話にリルが輪をかけてギャンギャン騒いだせいだ。
どうも母が介護保険証をどこかにやってしまったらしく、夫婦げんかになっていたという。
やれやれ。
リルの散歩がてらに実家まで40分ほど歩く。40分はたいした距離じゃないが丘を降りてまた丘を登るから帰りは結構足にくる。でも、今年はそれほど膝が痛くない。
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  そうなの?

「また介護保険証失くしたんだって?」とは決して言わない。全然ちがう話題から入ることにしてる。
最近知ったのだが、どうも去年入籍した甥っ子が早くも弟の家に出戻ったらしい。その辺から入り、ハラ先生の話、姪っ子の話、食事の宅配サービスの話を経て本題に向かう。
ここら辺で父が憤るのを抑えつつ、財布や保険証と同じく3人で家中を捜し回る。いや、3人じゃないな、父と二人だ。母は入れたはずの缶の中を捜すだけだ。少なくとも10回くらい他のどうでもいい通知をひっくり返してはまた元に戻してるだけ。
で、1週間前に届いたはずの介護保険証は見つからず、いつもと同じように徒労で終わる。
敗北感を抱えてまたリルとトボトボ歩いて帰るころには夕昏が近い。
また区役所に行かなきゃ…
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 もっと遊びたかったのになあ。

家で夕飯を食べてるときにアダチ君から電話。なんでもインフルエンザにかかって寝込んでいるとか。
そんな時に電話してくるなよ~






13年間「不明なアプリケーション」でなんとか使ってきたカレンダー機能がとうとう使用できなくなった。これまでのデータもさっぱり読めなくなってちょっとショック。グレードアップだのバージョンアップだのしながらやってきても、大元のソフト会社がなくなれば結局御破算。
この手のブログも同じこと。一番最初にブログをやり始めたところも急な打ち切りで1年で消滅。それでもここに乗り換えてなんとか以前のブログを引き継いだものの、最近ここも陰りが出始めた。
ブログはもう時代遅れになってきたからね。
データはいつか使えなくなる。ワープロ時代から随分と痛い目に遭っているのに、目先の便利さでついつい使ってしまう。バックアップデータなどという言葉に騙されてはいけない。
来年はアナログダイアリーにしよう。やっぱり、手書きの手帳の方がいい。
てな事で、記録写真だけは主だったものをせっせとDPEに出しアナログの写真アルバムにしてる。

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実家の大掃除は弟が先に来て高いところをやってくれたので、比較的楽に済んだ。
今日はやっとマリーナに行くことができたが、最高気温は10℃に届かず。
それでも、穏やかな天気だったので防寒具を着て海に出る。
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 でも、ちょっと寒いよ~

さすがに今日は私の他2艇のみ。微風だし、あまり帆走向きとは言えない風に漂っていた。
東京湾といえども海上は静かなもので、ジャズピアノを聞くには持ってこいだ。
すっかり見慣れた風景なのに、いつも新鮮に感じるのはなぜだろう?
なんだらチェアも塗装が乾いていた。ただ、そこに座っていると風当たりが強いからリルとコクピットで体を寄せ合ってボケーっとしていた。
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ヘリの教習場ではホバリングの練習をしているらしく、時折海面近くまで機体を下げていた。
なんだか失敗したら、こっちまで危なそうなのでできるだけ遠ざかる。
どうも最近ヘリの事故が多いからねえ。
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月曜のシーパラダイスは閑散としている。せっせと動いているのは従業員くらいなもの。
それにしてもこのハーバーはなんだかゴチャゴチャしすぎて、最初のコンセプトが薄れた。
陸置きの学生ヨット以外はもうほとんどない。マリーナとしての機能はないね。

内湾に入って、すっかり寂しくなった海の公園には渡りの水鳥たちがたくさんいた。
オオバンが群れを成しているのも珍しい。
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鼻歌交じりで乗っていたが、リルはまた昼飯を用意してこなかったに気づく。
非常食の魚肉ソーセージを分け合って食べる。
非常食の総入れ替えをしないとなあ。
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     ジーッ。

3時間ほどフラフラしてバースに戻ると、向かいのボートの人がまた釣った鯛をさばいていた。
物はキロ級からちょっと小ぶりのものまで8尾。
どうやって食べるのかと聞くと、鯛めし、鯛茶漬け、こぶ締め、ソテーと多彩だった。
この御仁、鯛が相当好きなんだなあ。
でも、7時半から出港したくないよ。

家に帰ってから健診結果を聞きにクリニックへ。
今回はなにも問題なし!
今度ヤブ医者に酒量を増やしてくれるよう頼んでみようっと。






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