今週は友人たちとの日程調整が続いた。
夏は開放感がある。いつも活動的になる分、計画も必要になる。梅雨の時期はとびっきりの夏にすべく、あれこれと計画を練るのが少年時代からの習性。「長い夏休み」のために学校へ行っていたと言っていい。
別に寄宿学校に入れられていたわけじゃないが、ルーティーンな束縛から解放される”夏休み”はいつも特別な時間であり、それはいつだって閉じ込められた梅雨の時期から始まるのだった。
雨が降ると散歩しないんだよ。
父の「旅行に行きたい」という一言で、一気に夏の計画が目前に突き出された。
そうだ、夏だ。
てなわけで、”母と過ごせば”の火曜、唯一自由が許されている午前中にはマリーナへ行き、扇風機を設置。せめて気分だけでも煽ろう。
JOLLYHOT 唯一の冷房器具。
ついでに(いつもリルに占有されてしまうが)大おばさんの日傘を取り付けてみる。
席を奪うな!
あとはクーラーボックスとひんやりネッカチーフで、夏仕様になる。
なんとも貧弱な装備だけれど、別に赤道を越えようっていうわけじゃないからね。
パラソル一つで夏気分。
で、昼のマックを食べながら、歯医者の予約をすっかり忘れていたことに気が付いた。
浮かれ気分は仇となる。おかげで、また2週間治療が伸びた。
具合が悪くてデイサービスを休んだのかと思っていた父は、なんとか出かけられるほどに回復し、何度説明しても忘れる母が一人不機嫌な顔をして、
「お父さんは一人で勝手にどこかに出かけて行ったわよ」と私に愚痴をいう、いつもの火曜の午後。
朝から日本語能力試験N-1受験の問題と解答に取り組み、韓国人のヘジンさんに日本語を教える水曜の夜。
合間に家族会議、アダチ君や台湾の留学生、エンドウとのキャンプ日程の調整を図る。
今年の夏の桧原湖キャンプは、”教授”や数少ない友人たちが一堂に会して行う予定になっていた。それは私が去年の秋からみんなに打診してきたことだ。
愛猫・愛犬を一度に失ってしまったタカハシからは船底塗装の日に、「そういう気分にはなれない」と早くも一抜けの返答。そりゃあそうだよな。
道路の混まないお盆過ぎを目安にして皆に伝えていたのだが、火曜の家事を終えて家に帰ったら、息子にその時期茶道部の合宿が入ったことを告げられる。
桧原湖キャンプは我が家の一大イベントである。リルでさえも生まれた時から行っている桧原湖は避暑地として認識している。
ランサムが夏になると北部の湖で過ごしたごとく、ここでのキャンプは我が家の欠かせない恒例行事となっているのだ。だが、大学3年の息子には、おそらくこれが最後の家族キャンプになるかもしれない。それに父の具合によっては、それも難しくなるのかなあと思い始めていた矢先だったので、最後通牒を渡された気分だった。
折からアダチ君の電話。(20年飼育してきた最後のタナゴが死んだという内容だったが)
日程変更を打診するも、日程的に我が家が出かけられるのは8月上旬。大学職員の彼にはそのころ受験生向けの学校説明会が控えている。是非もなし。
その後エンドウに連絡。アダチ君不参加となればキャンプ道具一式すべて我が家が揃えなくてはいけない。車のキャパシティを考えると乗員合わせて過積載だ。エンドウの車は必須条件となる。
が、色よい返事はもらえなかった。「もう一度調整してみます」と言ってくれたが彼には彼の友達との計画がある。こちらの都合で彼の予定を壊したくはない。
エンドウが言うように息子や家内抜きで行くならそれも可能だが、長距離運転やリルの世話、キャンプ生活含めて一人でやるだけの体力がない。実際この数年、交代しつつ(大半は私なのだが)のドライブ後に荷物を運んでキャンプ設営終えると、炊飯はおろかリルの散歩もなにもしたくなくなる。っていうか、寝てる。腰が痛くなってしばらく動けない。昨年は眩暈で倒れた。
家族イベントはそれなりに役割分担ができているわけだ。
残念ながら計画中止。
期待を持たせてしまった”教授”にお詫びの電話。申し訳なくも寛大に慰めていただく。ただ小学校以来友人との約束を破ったことのない私には後ろめたさが残る…
でも確かに、教授が言うように、父の具合いかんによっては直前中止にもなりかねない。その最悪な状況になったらみんなにもっと迷惑がかかる。またそんなことを考えながらキャンプをしても楽しいはずがない。
実際、今の状況では家族イベントなどと言っていられないかもしれない。
3か月先のことまで計画するのは無理だな。
父の状態を見て、行くことが可能な状況だったら我が家だけで行くかな。キャンプは無理でも、リルのためにも、息子のためにも1泊ぐらいしたい。そして30年通っている桧原湖の水に手を浸したい。
雨になったよ。
夏は開放感がある。いつも活動的になる分、計画も必要になる。梅雨の時期はとびっきりの夏にすべく、あれこれと計画を練るのが少年時代からの習性。「長い夏休み」のために学校へ行っていたと言っていい。
別に寄宿学校に入れられていたわけじゃないが、ルーティーンな束縛から解放される”夏休み”はいつも特別な時間であり、それはいつだって閉じ込められた梅雨の時期から始まるのだった。
雨が降ると散歩しないんだよ。
父の「旅行に行きたい」という一言で、一気に夏の計画が目前に突き出された。
そうだ、夏だ。
てなわけで、”母と過ごせば”の火曜、唯一自由が許されている午前中にはマリーナへ行き、扇風機を設置。せめて気分だけでも煽ろう。
JOLLYHOT 唯一の冷房器具。
ついでに(いつもリルに占有されてしまうが)大おばさんの日傘を取り付けてみる。
席を奪うな!
あとはクーラーボックスとひんやりネッカチーフで、夏仕様になる。
なんとも貧弱な装備だけれど、別に赤道を越えようっていうわけじゃないからね。
パラソル一つで夏気分。
で、昼のマックを食べながら、歯医者の予約をすっかり忘れていたことに気が付いた。
浮かれ気分は仇となる。おかげで、また2週間治療が伸びた。
具合が悪くてデイサービスを休んだのかと思っていた父は、なんとか出かけられるほどに回復し、何度説明しても忘れる母が一人不機嫌な顔をして、
「お父さんは一人で勝手にどこかに出かけて行ったわよ」と私に愚痴をいう、いつもの火曜の午後。
朝から日本語能力試験N-1受験の問題と解答に取り組み、韓国人のヘジンさんに日本語を教える水曜の夜。
合間に家族会議、アダチ君や台湾の留学生、エンドウとのキャンプ日程の調整を図る。
今年の夏の桧原湖キャンプは、”教授”や数少ない友人たちが一堂に会して行う予定になっていた。それは私が去年の秋からみんなに打診してきたことだ。
愛猫・愛犬を一度に失ってしまったタカハシからは船底塗装の日に、「そういう気分にはなれない」と早くも一抜けの返答。そりゃあそうだよな。
道路の混まないお盆過ぎを目安にして皆に伝えていたのだが、火曜の家事を終えて家に帰ったら、息子にその時期茶道部の合宿が入ったことを告げられる。
桧原湖キャンプは我が家の一大イベントである。リルでさえも生まれた時から行っている桧原湖は避暑地として認識している。
ランサムが夏になると北部の湖で過ごしたごとく、ここでのキャンプは我が家の欠かせない恒例行事となっているのだ。だが、大学3年の息子には、おそらくこれが最後の家族キャンプになるかもしれない。それに父の具合によっては、それも難しくなるのかなあと思い始めていた矢先だったので、最後通牒を渡された気分だった。
折からアダチ君の電話。(20年飼育してきた最後のタナゴが死んだという内容だったが)
日程変更を打診するも、日程的に我が家が出かけられるのは8月上旬。大学職員の彼にはそのころ受験生向けの学校説明会が控えている。是非もなし。
その後エンドウに連絡。アダチ君不参加となればキャンプ道具一式すべて我が家が揃えなくてはいけない。車のキャパシティを考えると乗員合わせて過積載だ。エンドウの車は必須条件となる。
が、色よい返事はもらえなかった。「もう一度調整してみます」と言ってくれたが彼には彼の友達との計画がある。こちらの都合で彼の予定を壊したくはない。
エンドウが言うように息子や家内抜きで行くならそれも可能だが、長距離運転やリルの世話、キャンプ生活含めて一人でやるだけの体力がない。実際この数年、交代しつつ(大半は私なのだが)のドライブ後に荷物を運んでキャンプ設営終えると、炊飯はおろかリルの散歩もなにもしたくなくなる。っていうか、寝てる。腰が痛くなってしばらく動けない。昨年は眩暈で倒れた。
家族イベントはそれなりに役割分担ができているわけだ。
残念ながら計画中止。
期待を持たせてしまった”教授”にお詫びの電話。申し訳なくも寛大に慰めていただく。ただ小学校以来友人との約束を破ったことのない私には後ろめたさが残る…
でも確かに、教授が言うように、父の具合いかんによっては直前中止にもなりかねない。その最悪な状況になったらみんなにもっと迷惑がかかる。またそんなことを考えながらキャンプをしても楽しいはずがない。
実際、今の状況では家族イベントなどと言っていられないかもしれない。
3か月先のことまで計画するのは無理だな。
父の状態を見て、行くことが可能な状況だったら我が家だけで行くかな。キャンプは無理でも、リルのためにも、息子のためにも1泊ぐらいしたい。そして30年通っている桧原湖の水に手を浸したい。
雨になったよ。