金曜は母が午後からデイサービスに行く日。
毎週午後から実家に行くが、父の場合一人で家にいても全く問題はないから、天気と風によってはセーリングすることもある。また、二人で買い物をしに行くこともある。
今日は久しぶりのセーリング日和、せめてリルとお昼のオニギリでも食べたい。
そこへ宅配。
なんとネットで注文しておいたマリングローブが届く。
IMG_0302
 うへ、ごわごわだ。

安物でなんだかしっくりこないけれど、使っていれば自然と馴染むだろう。
これ幸いとリルと出かけようとした時、今度は電話。
予約した箱根のホテルからだった。
いろいろ訊かれているうちに、ふと質問をしたくなった。
「館内用の車いすはありますか」
「いいえ、当館は低層施設でエレベーターはありませんから、階段昇降についてはお客様ご自身でお願いしております」
えーっ!
箱根の旅館と言えども未だにバリアフリーではないんか。まあ、ペット可だからなあ。
客室2階、風呂は地階。地階といっても傾斜面だから源泉かけ流しの露天風呂はある。
つまり父は3階建てこの施設を車いすなしで上り下りしなきゃならない。
その場で即キャンセル。
ちゃんと確かめるんだった。慌てるとろくなことがない。
知らずに行って大変な思いをするよりはいいか。
PC2408142
 箱根
これでまた降り出し。むー、今年は旅行運が凶なのか。
セーリングどころの話ではなくなった。またネットとにらめっこ。
どうもこの手の情報は誇大になっているような気がするし、悪意ある投稿やあきらかに自前のなりすまし投稿などもあって評価が滅茶苦茶。名旅館などは黙っていても口コミで稼働率を上げるし、ネットなどに紹介しなくても1年先まで予約がいっぱい。その辺は飲食店と変わらない。最近本当にどうでもいいような情報が溢れていると思う。
途中で馬鹿らしくなって、かつてコニーやリルと宿泊した温泉旅館のリスト(こんなのをこまめに作っていたりする)から、近場限定で直接電話。
2軒目で希望日にヒット。即予約。
結局河口湖になった。
P8030133
 河口湖

6年前に行ったときも車いす持参だったけれど、ここはちゃんと館内車いすを用意してくれたし、比較的エレベーターに近い客室にしてくれた。
最初からここにするんだった。これで一安心。リルと散歩に出かける。

昼近くになっていたので、パン屋へ行く途中床屋でカットだけしてもらう。
私は髪が耳にかかってくるだけで鬱陶しく感じる。
そろそろリルも… おい、逃げるな!

午後から実家。
父に箱根から河口湖に変わった経緯を説明。源泉かけ流しではないけれど負担の少ない加水温泉で我慢してくれと謝る。
父も行ったことがあるホテルだから、なんとなく納得してくれた。
まあ、家族旅行っていうのはその行程が楽しければいいんだよね。

朝からなにも食べていないという父に、買っていったタケノコの総菜や味付きメカブなどをおかずにしてご飯を食べさせる。
「ご飯がまずいんだよ」と嘆く父。炊飯器の米を食べてみたが”まずい”というほどではなかった。
「噛むとご飯が逃げる」という表現をする。まあ、言われてみればそうとも言えるが、我が家のご飯とそれほど大きな差はない。
父のご飯へのこだわりは、いったいどこから出てくるんだろう?
それにしても午後になっても何も食べてないというのは問題だ。
しばらく健康状態についていろいろと訊く。

夕方になると胸が急に差し込むことがある。便秘気味。すぐに疲れる。食欲がない。腰肩の痛みはどうしようもない等々。胸の痛みは気になるから、今度医者に連れて行こう。
でも、先週よりは血色がいい。どうも消化不良を起こしているようだから、ついでに腸内細菌の話をする。
年を取れば腸内菌は減る。乳酸菌やビフィズス菌を増やさなければ、大腸菌等のいわゆる悪玉菌が悪さをするようになる。といって、市販のヨーグルトなどはそのほとんどが胃液で死滅して腸まで届かない。
善玉菌に特化したサプリもあるが、即効性はないし、半年や1年で腸内環境が整うとは考えにくい。途中で諦めないで、菌を育てる工夫がいるな。これは気長にやるか一生飲み続けるしかないよ。
母が帰る前に実家を出る。
IMG_0299
 全然面白くなかった。

家に帰って洗濯物を取り込んで、またリルと散歩。悔しいからマリングローブをはめてやった。
見晴らしのいい場所から海の方を見やる。夕暮れに南のそよ風は恨めしい。