この木曜日から明日3/11まで、恒例のボートショーがMM21のパシフィコとYBMの2会場で開催されている。
毎年、誰かを誘って見に行くのだが、今年は後輩のエンドウに声をかける。
曇天の北風が強い中、踏切侵入があったらしく電車が遅れて、のっけから桜木町駅で30分も待たされる。
IMG_6134

会場に向かう途中で昼食。
普段街には出ないから、懐かしかった「シェイク シャック」のハンバーガーを食べる。
昨年の秋に進出してきたニューヨークのハンバーガーショップ。マンハッタンでは有名だ。私もアッパーウェストサイドのコロンビア通りで食べたことがある。ケチャップを塗りたくったどこぞのバーガーとは違う。アンガス牛の自然な旨味が染み出してくるようなうまさがある。まあ、オジサン二人で食べるようなものじゃないが…

毎年ボートショーに来ていると、同じようなものはつまらない。できるだけ初お目見えのものを物色するようになる。

IMG_6139

が、乗り物好きのエンドウからすれば見るものが真新しいから、あちこちのボートに入り込むことになる。彼はその値段の違いを実感したいらしい。
「その辺の家より高いじゃないですか!」とか、「これなら家が2軒買えますよ!」とか、かまびすしい。住宅内覧会か。
IMG_6145

エンドウはいわゆる”カーキチ”という輩で、車の事にやたらと詳しい。
本人も25年物の”スカジー”に乗っている。その前の車もケンメリのスカイラインで、とうとう動かなくなったので岐阜まで赴いて買ってきたという。その車もやたらと不具合があって、修理のためしょっちゅう岐阜まで往復している。スカジーの専門店があるらしい。
IMG_6140

てなわけで、会場に展示されているランボールギーニやロールスロイスなどの高級車を見かけると、子供ごとく目を輝かせ、時には這いつくばって眺めるので、その間私はずっと待ちぼうけを食うのである。
職場の文句と上司の愚痴が多いエンドウだが、そんな”ガキ”みたいなところが好きなのかもしれない。

だいたい、ヨット・ボートの展示場になんでこれだけ車が多いのか訳がわからん、と毎年感じていたが、エンドウが漏れ聞いた話では税金対策の一手段であるという。
「これ、売ったら元値より高くなるかね?」という交渉を聞いてたらしい。
今年の経費で落としても、手放すときに益が出たら節税にならないということらしい。まあね、1億円もするようなクルーザーをポンと買ってしまう人たちだから、中身や性能はどうでもいいんだろうな。

そんな中、フラフラ見て歩いているとなぜかヘリコプターが。
IMG_6142

こうなるともう訳が分からん。なんでもありか?
車がいいならヘリまでも、っていう感じで。それを見てる人が、
「俺のフネより安い」などと言っている。だって、免許やヘリポートが必要だろう?買えるか買えないかの判断なのか?
どこかの美容クリニックのCMが浮かんできた。美容整形と自家用ヘリの繋がりってなによ?
それでもエンドウはしっかりとヘリに乗り込み、販売担当に操縦方法についての教えを乞うていた。
IMG_6143
 これを機に悪徳商法に傾くか。

私は最近ゴムボートに興味がある。折りたためて軽量、エンジン搭載可能なやつね。車の後ろに乗せられるし、一人で組み立て可能。
最近はゴムボートも随分進化した。ちょっとやそっとじゃ破けない。ある意味FRPより強度がある。問題は手漕ぎ。これはまったく思った方向に進まない。水面に接している部分が多いからだが、軽い分風や波に流されやすい。この難点をエンジンで補う。軽いから免許も必要ない2馬力エンジンで十分。
IMG_6147

これからは体力が落ちる一方だし、腰だの肩だのが絶えず痛むから到底カヌー・カヤックの類はおぼつかない。それでも水の上にはいたいしなあ。
晩年はエンジン付き浮き輪かなあ。
って、2時間弱歩き回っていたら膝にきた。一通り見て回ったし、エンドウも満足したようなので野毛へ。
IMG_6149

一杯飲もうと思ったのだけど、時はまだ3時半。居酒屋はまだ開いてない。
仕方ない、子供のころから通っていた中華屋さん「萬里」で蟹玉や空心菜などをつまみに青島ビール。
まあね、アルコールはドクターストップに近いからこんなもんで十分だ。
エンドウの愚痴を聞きながら、リルが待ってるだろうなあと思ったら矢も楯も止まらず、暗くなる前に帰宅。
IMG_6132
 なに食べてきたのよ~