インペラ(海水ポンプ)辺りから水が滴るのが気になっていた。
2年ほどいじってない箇所だから、是非もない。
猿島行ったり、花見に行ったりした後にエンジンルームを見るにつけ、漏水量が多くなってきたように感じるのだった。
インペラのアッセンブリにはいくつかの水漏れ防止用の消耗品がある。
一昨日、八景島でオニギリ食べてるときに思い出し、海王さんにインペラシャフトのOリングなどを頼んでおいた。
その入荷連絡があったのが本日。実家で昼食を作っているときだった。
今日やれるものは今日やる。
せっかく作ったカニチャーハンを食べずに、リルとマリーナへ向かう。
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 どうせマック食べるんだよ。

インペラはともかく、その周辺の消耗品には疎いので、海王さんに簡単な説明を受ける。
「そこを自分で付け替える人は少ないです。もう、プロに近いですね」
とかなんとか、豚もおだてりゃ木に登る。
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 消耗品4点セット。右がインペラパッキン。

まあ、アセンブリを外して取り替えるだけなんだが、そう簡単な場所ではない。
ただでさえきっちりと締めてあるあるのに、塩の結晶で固着してるネジはなかなか抜けるものじゃない。それにエンジン下部は狭く、三角形のアッセンブリの一角が、どうしても普通のレンチやスパナでは回せない。ましてや肩を痛めているので非力も非力。
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 冷却水ホースを抜いたところ。基部のネジは10mm。

一番邪魔なのがオイルエレメント。これを先に抜いたほうが早いが、抜くとオイルがゴボッとこぼれる。予備のオイルはもうないしなあ。
オイル交換したときにやればよかった。

私がウンウン唸って、独り言ちているのでリルは大人しく様子を窺っている。
こういう時、遊んで遊んでと騒ぐと思い切り一喝されるのは自明の理。あんまり静かなので、こちらの方が気になる。
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 やっと取れたアッセンブリ。黒い部分がOリング。

お次はインペラカバーを外す。こちらも3か所で径7mmのネジ。こちらは難なく開く。
真ん中のシャフトを外してドーナツ型のリングを差し込み、Oリングも付け替える。
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  反対側。インペラも外したところ。

どうもこの形を見ると「バックトゥーザフューチャー」が思い浮かぶ。
カバーについたパッキンの残骸や緑青をヤスリで剥がし、あとは元に戻すだけ。
インペラは左回りになるように入れるが、この時羽根の部分に(上下も)グリスを塗り付ける。
なので、この後はとてもじゃないがスマホカメラなどいじれない。

インペラにグリスを塗っているとき気が付いてしまった。
え~っ、羽根に傷がある!
稚貝でも入り込んだのか、すべての羽根に縦の傷が入っていた。裂けたり穴が開いたりしてはいないが、近い将来そういう状況になる。この羽根が高速回転することで船底から冷却水となる海水を吸い上げるわけで、これが作動しなくなると確実にエンジンが焼き付く。
海王さんに在庫があるかどうかを電話で問い合わせたが、本人は忙しいらしく電話に出ない。
しょうがない、このままインオペ。って、簡単じゃないんだけどね。
でも、また這いつくばってやるのかあ。
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 なんか悔しいぞ。
 
帰りが5時近かったので、海王さんの店に寄る。閉店間際ならいるだろう。
少なくともインペラを取り寄せてもらうしかない。ヤンマーの営業所はもう閉店してるし、週末は休みだからなあ。
で、海王さんはいた。

「あ、インペラなら在庫ありますよ」

って、もっと早く言ってよ~