この連休、見事なまでの快晴。でも、連日の強風。明日からは下り坂らしい。
唯一メーデーの今日だけが穏やかな風。
が、こんな日に限って朝から歯医者の予約。午後からは父のデイサービス。
天は我を見放したか。
IMG_0049
 散歩は楽しいよ。

恐怖の歯医者はほぼ3週間ぶり、今日はどんな奴が処置をするんだろう。と、前回の拷問を思い出し足取り鈍く、口数少なく診察券を出す。
まあね、前回の医者よりまともだったけど、強制的に30分も口を開かされて唇カサカサ、顎が痛くなった。途中でうがいぐらいさせろよ!
処置が終わって「えーっと、次回は…」などと言い始めたので、即座に処置の間が空きすぎると抗議。
で、あっさりと来週の月曜日になった。なんだ、早くできるじゃないの。これが終わったら絶対辞めてやる!
IMG_0055
 ネムネムになってきたよ。

父は今日が初めてのデイサービス。子供じゃないんだからお見送りはしない。
問題は母の方だ。独り留守番させるのはとても不安なので、父が送迎車で出て行った後に様子を見に行く。
この数日、父のデイサービスが始まることを日に3度言い聞かせ、カレンダーにも書かせ、今朝も電話で念を押したにも拘わらず、父が出て行ったであろう時間の直後の電話では。
「お父さんはちょっと出かけたみたいだけど、すぐ帰ると思う」とか言ってるので、デイサービスで夕方5時すぎでないと帰らないとまた説明。
「あら、そうなの?」 が口癖になっている。
それから10分後にリルを連れて実家へ行くも、また「あら、そうなの」の繰り返しだ。一事が万事で、根気よく何度も説明する。

それから3時間、母とだけ過ごす。
5年前までは少なくとも短期的記憶も普通の老人並みにあったのだけれど、あの頃は精神に異常をきたして大変だった。私が仕事を辞めた半分の理由はそこにある。
それから比べれば今はずっと楽なものだが、5分と持たない記憶だけに、普通の生活はできない。
脱水された洗濯物を日に何度も洗濯したり、乾した洗濯物が三日ぐらいはそのままになってたりする。
とにかく火を使わないでほしいのだが、自らやろうという気持ちを奪ってはいけないので、父とできる限り火を使わない食事を試みている。

何回も説明してやっとデイサービスに行ったことを認識できたので、疲れて帰ってくるであろう父のために二人で夕飯を作ることにした。
今日は暑いし、さっぱりしたものがいいと母が決めたのは刺身。それじゃあ、ただスーパーのパックになったものを買ってくるだけだから、鉄火丼を作ろうという事になった。
で、私は久しぶりの酢飯作り、母には近くのスーパーまでマグロを買いに行かせる。と、普通に書くけれど、海苔や米酢、寿司桶を捜すのに30分。買い物メモを本人に書かせ、財布のチェック。冷蔵庫を開けて副材やワサビなどのチェック。
だからさあ、今度の冷蔵庫は2段目が冷凍室なんだよ~
カチカチに凍ったオレンジジュースなどを移し替え。
父が帰るであろう5時すぎまで、鉄火丼とみそ汁作り。まあ、本人が楽しそうだからいいんだけどね。

後は丼に酢飯を盛り、刻み海苔をまぶしてマグロの刺身を載せるだけというところで辞去。
子供じゃないんだから、お迎えはしない。
IMG_0059
 マグロちょっともらったよ。おいしかった~

表題「諦めが悪かね、母ちゃんは」は山田洋二監督作品「母と暮らせば」のセリフ。
これから毎週、火曜日は「母と暮らせば」になる。
また海が遠くなるなあ。
IMG_0034

夕食後に実家へ電話。
父はデイサービスがとても気に入ったようで、「楽しかった」と喜んでいた。ヨシヨシ。
「で、夕飯どうだった?」
「夕飯? 夕飯たって、昨日食べ残した焼き魚だよ」
がびーん