D旗たなびく

忘却甚だしく、メモ代わりにちょっと書くだけ。 コメントは受け付けていません。

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2月15日発売のアダチ君(の細君)の絵本、予約注文していたが昨日届いた。
A5サイズだから、ちょっと物足りない。図書館の児童書コーナーにいくと乱雑に置かれている類。
絵本の内容は敢えて控えさせてもらおう。元来、私はこの手の絵本が好きではない。
アダチ君の絵はとても好きだが、たくさん注文がついたのか自由でユニークな彼らしさがあまり出ていなかったように思う。
それでも、友人タカハシが言うように、この歳で描けるようなタッチではない。「小学生が図工の時間に描いたような絵」はもちろん意識的で、それが彼の持ち味でもあるが、私としてはお話の内容とは無関係に描かせてやりたいと思ったりする。

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今日はマリーナへ行く。
午後からは実家に行かなくてはならないから、元々ゆっくり帆走できるような時間はないが、リルと二人だけになりたかった。ここのところバタバタして(いつものことだが)リルと向き合う時間が少なかった。愚犬だが、私はいつだってリルと一緒に過ごしていたい。
リルも久しぶりのマリーナで喜んでいたが、今日は赤旗。体感的に強風は寒い。
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せめてトコトコと機走したかったが、それも無理そうなのでメンテになる。
フネにはやることが山ほどある。っていうか、いろいろ気が付いてしまう。
今日はオーニングのショックコードを取り替えたり、フェンダーカバーの補修をすることにした。
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 これ、注射より痛いんだよ。

ワゴンセールで売っていた、端切れのフリースひざ掛けを使って涙型フェンダーのカバーを作る。
もとより私には裁縫の才がない。また防水用の糸を使うからそれ専用の針もいる。この針は先端だけが三角になっていたりするから、ブスッと突き刺す感じになる。仕置き人か。
で、ブスッ、グサッと針を進めながら四角い布で丸いフェンダーを包んでいく。今日はなんとか血を出さずに済んだ。
へん、どんなもんだい。とドヤ顔してもリルは全く無関心だ。
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 だから、何?

なにしろ冷たい北風がビュンビュン吹いているから、コクピットでの作業は1時間もやっていると鼻水が出るな。
キャビンに入ってストーブを点け、紅茶などを沸かして一休み。こんな時間が妙に嬉しい。
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 ビッケ無いよ。

アダチ君の絵本と同時に配達された「特定船舶局免許の再免許申請のお知らせ」ハガキ。
そうか、もうそろそろ免許取得して5年になるのかあ。
無線などほとんど使ったことがないけれど、あの時せっかく講習を受けてチンプンカンプンながらも海上特殊無線技士2級を取ったし、無線機も買ったから再免許申請しておかないとなんだかもったいない気がして、フネに常備してある免許状を取りに来た。これがないと書けない。
実際のところ、スマホがあれば十分だとは思うのだけれど…
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この手の許可申請はやたらと面倒だ。
更新とは言わずに再免許という。回りくどい説明はあっても、再免許申請の書き方見本すら出してくれない。最近では役所のご都合でデジタル申請する方がコストも安い。だが、デジタル申請するにはカードリーダーが必要で、それも電気店に買いに行かねばならない。
この歳になるとまた再免許することはないだろう。
講習時にもらった法規本で、再免許申請について調べた。
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 ネムネムになってきた。

ふと時計を見るととっくに1時を回っている。
慌ててフネから降りてYBM唯一のレストランPier1へ。
が、なんとPier1は昨日1/31を持って閉店していた。聞いてないよ~
これでYBMの飲食店はマックのみとなったわけだ。
マックでは、リルと一緒だと日陰のテラス席しかない。寒風吹きすさぶ中では食べる気もしない。
取り敢えず引き上げることに。

谷公のボートはまだヤードに上がっていた。
ボルト穴は金属ヘッドで埋められていて、すでに硬化してる。海王さんに頼んだ船名も付けられていた。割と大ぶりな文字だった。
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実家に行く途中、スーパーのイートインでチャンポンを食べる。
ついでに、父が欲しがっていた”腰まである”アウターを買って行く。着いたのは3時過ぎだった。
父はアウターを試着するとたいそう喜んだ。これで少しでも歩いてくれるといいんだけどねえ。
在宅医からは隠れ不整脈を指摘され、血栓を溶かす薬を処方されている。動かなくなった分血流も悪い。父はまたたくさん愚痴をこぼした…

おっと、もう夕飯作らにゃ。
取り敢えず海の匂いを嗅いできましたあ。


ボランティアではまた新たに中国人が一人入った。在住6年で子供が3人いる女性だが、ほとんど話せないので私が見ることに。これで私の担当は6人。これ以上はキャパシティ含めて無理。
学校のように一方通行の授業ではなく、それぞれが抱える生活全般に対応するからボランティアは不可欠なんだが…英語圏と漢字圏の人が一緒だと理解させるのも大変なんだよね。
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 谷公のボート。

今日は気分転換を兼ねてマリーナへ行く。ついでに、仕事で来れない谷公の代わりにアンカーローラーの取り外しを確認してやろうと思った。
が、マリーナは風が強くて黄旗が翻っている。気温も10℃を下回ってとてもじゃないが出航する気になれない。(リルも濡れたくない)
ちょっと疲れが出てきてまた蕁麻疹がゴソゴソと蠢き始めているので、キャビンで寛ぐのが一番。
リルとゴロゴロし始める。
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 今日は乗らないよ。

貧乏性な私がリルと本を読みながら寛いだのはほんの30分。
まあ、友人タカハシの電話もあったからだが、せっかく来たのになにもせずに帰るのはもったいないと思い始める。
そうだ、燃料を補充しよう。
フネのメモによると、最後に給油したのは、なんと昨年の8月下旬!もう5か月入れてない。

エンジンを回して、マリーナの給油スタンドへ。
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 おフネにゴハンあげてるんだよ。

それでも満タンで9.1㍑。1289円。
安いと言えばそれまでだが、裏を返せばあまり乗れていないってことだな。
夏から台風多かったし、ティラーストッパーの修理もあった。
先週せっかくオイル交換したんだから、少し走らせてみようとマリーナの中をトコトコ機走。
ヨシヨシ、エンジン音は絶好調だ。
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こんな日は皆さん来てもメンテが中心。
マリーナ内を走るフネはせいぜい、ボート免許教室の実習艇ぐらい。
本牧のJEISからやってきたボートが4、5隻、緊急桟橋で離着岸練習をしていた。
ボート免許はこの時期に取るのが好ましい。春になったら予約待ちになる。
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バースに戻ってマックへ行き、ハンバーガーをテイクアウトしてコクピットで昼飯。
そういえば、マックのランチも久しぶりだ。トマトもコーヒーも蕁麻疹によくないからとほとんど口にしていなかった。
リルはそのフライドポテトの匂いで、期待満々。
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 こぼれ落ちるのを待っているリル。

食べながら、あらためてデッキを見直していると、ちょっと気になるところがある。
こいういのがいけない。貧乏暇なしの根源だな。

食べ終えるとまたメンテが始まる。
ボロボロになってきた船舶検査済証(車のナンバーみたいなもの)を剥がして予備のものに貼り換える。
アルミ製のステッカーだが、貼る場所によっては傷みが激しい。船検は来年だが、もう亀裂が入って数字が見えにくい。中間検査でもらっておいた予備をポート側にだけ貼る。
ステッカーを剥がすのは結構苦労するが、ここはカッターナイフと「ピカール」の出番。下手なシール剥がし剤よりピカールの方がきれいに剥がせる。
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で、しげしげと作業結果を見ているとまた気が付いた。
自作のなんだらチェアの座面に亀裂が入ってる!
特殊な形なので座面中央部には補助材をいれられない。それに安い集合材を使ったから防腐処理も表面塗装だけだ。むしろ、この4年ほどよく耐えたと思う。
座面の裏側からステン板で補強することもできるが、こりゃあ作り直した方が良さそうだ。
この冬の宿題がまた増えたなあ。
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で、そのあともイグニッションケースのアクリル板を補強したり、キャビンの吊りネットを直したりして結局バタバタと作業を続けた。
3時を回ると寒くなる。
最後にフネ洗い。
やっぱり水は冷たいよ~

マリーナを出るときに谷公のフネをチェック。
アンカーローラーが取り外されていた。
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 いくつもボルト穴が開いてる。

いつ下架するのか知らないが、これから穴埋めして硬化待ちとなると週末までかかりそうだな。
海王さんの船名ステッカーは明日かな?
ただ、アンカーローラーがなくなったからアンカリングが手作業になるな。
そもそも谷公のボートはサイドデッキがないから、バウに行くのも爪先立ちでフネのヘリを渡って行かなきゃならない。波で揺れていると結構きついかも。
ウィンドラス(アンカーの巻き上げ機)は装備されているから、新たにステンレスのアンカーローラーを付けるとなるとまた上架が必要だし作業も依頼するしかないだろう。当面は別荘使用か。
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 外されたステップ。

てなことを考えていたら体が冷え切った。
さあ帰ろうな。


昨年から持ち越しになっているフネのオイル交換に行く。
冬場はあまり乗らないから緊急を要する作業ではない。学生時代から冬はメンテナンスと相場が決まっているな。
狭いエンジンルームでの作業なのでオイルまみれになることは必定。で、この日だけはリルを連れて行かない。家にいる家内たちと散歩してる方がリルにとってはいい。
午前中、海王さんの開店時刻に合わせて電話。オイルチェンジャーをいつも借りているからで、海王さんが使っていたらオイル交換はできない。これをクリアしてから出かける。
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 解体が終わったアウトレット。

何度もやってるオイル交換だけに、もう手慣れたものだ。
まずは20分ほどエンジンを回し中のオイルを熱で柔らかくする。エンジンを止め、そのあと15分ほどしてから機関内を回り切ったオイルが下に落ちて溜まるのを待つ。オイルゲージでちょこちょこと確認。オイルの上抜き作業はそれからだ。
一応、ゴム手袋は持っていくが作業自体はそれなしでもできる。問題はオイルエレメントを引き抜く時で、構造上どうやってもオイルがどっと垂れてくる。それから、作業が終わって片付ける際、オイルチューブをしまう時も数滴垂れる。それに、オイル缶から滴ったりするので、ウェスだけでは油まみれになる。
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 オイルチェンジャー

今日は新オーナー谷公も自船の舫ロープを買うからマリーナに行くと言っていた。
現れたのは昼頃で、ちょうどオイルエレメントの取りはずしにかかっていた時だった。
「今、手が離せん」
と目を離した瞬間、ゴボゴボと垂れた。
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 オイル注入。

一通り作業を終えて谷公のフネに行く。
新品の俵型フェンダーがポンツーンに付いていたが、どうも位置がおかしい。
ボート購入したものの、よくよく見てみるといろんなことに気が付き始めるらしく、冷却水が出てないとか古い魚探が2台も出てきたとか、ヤレヤレという感じ。
寸法問題のアンカーローラーステップは結局メカニックスタッフに依頼して、来週上架するらしい。
取り付けや処分費を含めて5万円くらいかかると嘆いていた。
持てば持ったで、何かと頭が痛いのは皆同じだ。初期投資は致し方ない。
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 これが邪魔なんだな。

舫の張り方やフェンダーの位置を見てアドバイスし、それらを買いにマリンショップへ行く途中、唯一やってるレストラン「Pier1」で食事。
紹介も兼ねてレストラン2階のオーナーズサロンで食べる。ここはオーナー専用で一般客は入れない。
「まあ、オーナー特権だな」
というと嬉しそうに笑う谷公だった。
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 真新しいオーナーカードをぶら下げてる。

マリンショップでロープを買った谷公だが、アイ・スプライスは自分でできないから特注となる。
もったいないなあ。でも、ロープの数が多いから仕方ないかな。できなければ最初は舫結びで輪っかを作ればよかったのに。おまけにロープカバーまで買っていた。
私なんぞ、ボートフェアのワゴンセールで14㎜の八打ちロープ10メートルを千円で買ったからついついそう思ってしまう。貧乏船主はなんでもこなす。

フネに戻る途中、船名を船首に付けたいがどこに頼めばいいか分からないというので、海王さんを紹介。ボートは取り扱ってないけれど船名ステッカーなら大丈夫。
船名が入るといかにも自分がオーナーになったっていう気持ちになるからなあ。あれは嬉しいよね。
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ただ、そう簡単じゃない。
字体、カラー、縦横の長さ、貼り付けの位置や傾き具合など、こんなもの一つでも結構考えたりする。
「で、船名は何だ?」
「エルザ5世」
たいそうな名前を付けてくれるじゃないの。
亡くなった親父さんが、ボートに毛が生えたような小艇に最初の名前を付けたのが「エルザ」それから2世、3世とボートも大きくなっていったのだという。
その敬愛してやまない父の遺志をついだわけだ。

フネに戻って俵型フェンダーの張り直しと、水冷エンジンの出具合をチェックする。
確かに排水が少量で、おそらく冷却水水路のどこかで塩か稚貝が固着してるようだ。船外機だからそれほど面倒な作業ではない。学生時代にポンコツの船外機に手を焼いた私にはどうすればいいかは分かる。
でも、エンジンだけはこれから何が起こるか分からないから、自分でメンテナンスした方がいい。マリーナ近くまで帆走してこられるヨットとは違う。ボートはエンジンが命。
海の上では誰も頼れない。車と違って路上に止めることさえできない。何が起こっても自分で対処することが求められる。そのためには自分のエンジンを熟知しておく必要がある。
あとは自分でやってくれ。手伝いが必要ならまた連絡しろと言っておいた。
丁度その時海王さんが通りかかったので、船名シールの件を相談させる。
来週の上架時には間に合いそうだ。
「こりゃ、週に三日ぐらい働かないと維持管理できないなあ」と思い知った様子。船出は遠いなあ。
午後3時過ぎには解散。

家に帰ったらリルが抗議のボディアタック。
しょうがないから日没の寒い中を散歩。完全に冷えた。
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 オイル交換してたんだよぉ。




船底塗装の時外したティラーだが、ティラーエンドのボルトナットのピッチ(ネジ山)がつぶれ、代用品で応急処置した。今日は時間がない中それを直しにいく。
ここのところ朝がめっきり冷える。
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 風強いね。

リルと違って寒いのは苦手なので、カセットストーブも設置することにした。
晴れてはいるが、外は北東の風が冷たくてさすがの三連休も閑散としたもの。
それでも密封性の高いキャビンに入ると暖かい。
取り敢えず、ストーブの試し焚き。
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 これ点けるとさすがに暑い。何隠れてるんだよ。

冬場はメンテが多くなる。帆走してるときはそれなりに動いているからまだしも、コクピットやデッキの上で作業してると本当に寒い。このストーブ一つで生き返る。
早いとこボルトナット交換してご飯食べよう。
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 応急処置したボルトナット。

このボルトナット、どうしてナットが外向きに付いているのか疑問だった。ボルトは平鍋のプラスだが、この狭さではドライバーが入らない。
今日は小さいドライバーラチェットを持参。L字型のドライバーなんてないからね。
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 いつ買ったんだ、こんなの?

こんなもの一つで作業はぐっと簡単になる。
ナットだけは従前のものを使うことにする。なぜかと言うと、このナットはちょっと特殊だからだ。
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 二重構造のネジ山。

ステンレス製のナットだが、上3mm辺りまで薄いリングが埋め込まれている。このリングにもネジ山が切ってあるが、普通にボルトを回し入れてもリングのところでとても渋くなる。道具を使わないと回らない。簡単には入っていかない構造になっている。つまり、一度締めたら滅多なことでは緩むことがない。
誰が考えたのかは知らないけれど、それこそ「下町ロケット」に出てくるような品質。
そして、ボルトを締めていくというより、ナットを閉めていかないとボルト頭部の十字穴がつぶれて回らなくなる。
なるほど、だからナットが外側についている訳か。ロケット品質、なんだらプライドってやつだな。
ヨットやボートには替えの利かない特殊な部品があるので、安易に代用すべきではない。
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 5mmほど長いが、市販では35mm長のボルトは売ってない。

丁度お昼ごろに作業は終了。
リルとキャビンで少しゴロゴロする。
アウトレットが解体作業しているので、飲食店は二つだけ。マックとYBM直営のPier1.
ただでさえ食材制限があるのにリルがいると店の中に入れないから、テラスで食べることになる。
マックでもオニギリでも、フネの中で食べた方が良かったなあ。
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 レストラン街もいよいよ解体工事。

仕方ないからマックを買って車の中で食べる。
これから実家へ行かなくてはいけない。
今朝電話すると、父がまた下痢になったという。先週もそうだったが、間違いなく食当たりだ。
毎週末家内が冷蔵庫の物をバシバシ捨ててくるのだが、週半ばを過ぎるとまた溜まっていく。
母は毎日同じものを買うが、老夫婦では食べきれない。私が鍋やおでんを作ると3日くらい食べてる。それでも毎日あこう鯛の粕漬とシュウマイ、サンドイッチだけは買ってくる。
で、冷蔵庫は三日で満杯となる。その次には冷凍室へ、その翌日は野菜室へ入れるスペースをもとめてしまい込む。しまい込んだら二度と出てこない。そして週末にごっそり捨てることになる。
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 もったいない。

実家へ帰る途中、薬屋に寄って下痢止めなどを買う。
下痢や嘔吐は脱水症状になる。腹が下っているのに水分を摂らせるのは難しい。
水分が不足すると認知症になる比率が高くなるそうだから、つきあって飲ませないといけない。
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今日は午後から母がデイサービスで父は一人。で、マリーナでもゆっくりできないわけだ。
さすがの父も、今日は日ごろのうっ憤を晴らすように、愚痴をぶつけてきた。
宅配弁当も配達されると即冷凍庫(ここしか空いてない)。私が教えたバーミヤンの出前も食事時間に合わせて届けてもらったのにも拘わらず、5分としないうちに忽然と姿を消し、翌朝にはメニュー表もなくなっているという。
どうも母は自分が納得しないもの(父が食べたいもの)は捨ててしまうらしい。主婦のプライドか?
味覚も、手順もなく、短期記憶はほとんどないのに、あたかも自分が食の管理をしているのだというプライドだけはあるので始末が悪い。
また次の方策を考えよう。

夕方家に帰る頃には下痢止めも効いて、栄養補助食や経口補水液などを口にしだした父だった。
少し顔色が戻ってきたのはリルの力によるところが大。
ヨシヨシ。





昨日、やっと船底塗装を終えた。
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 最後の一塗りはこうやって吊るされたまま。

月曜の時点でほとんど塗装作業は終わっていたので、昨日は鼻歌交じりでシャフトジンクを付けたり、養生テープをはがすだけだと気楽に考えていた。
仕事をやすんで来てくれる後輩エンドウのプロ並みのバフ掛けで仕上がるわけだ。
そんな気のゆるみもあってか、のっけから財布とスマホを家に忘れて、息子に金を借りる始末。
で、「適当にスマホで写真も撮ってくれよ」と頼む。

時間的に余裕があるからと、エンドウとは10時にマリーナで待ち合わせたが、約束の時間を過ぎても一向に姿を見せない。連絡が取れないからそのまま作業を続けた。
彼は私の部下だったが、無断遅刻の前科がある。
20分遅れてやってきた。
「すみません。つい寝坊しました」 って、どっかで聞いたことがあるな。
別に遅れようが、間に合おうが、本人の受け持ちを時間内にやってくれればいいわけで、わざわざ休みを取ってまで来てくれた事の方が大きい。
息子のハルの拭き掃除も丁度終わったところだから、タイミングとしてはグッド。
エンドウは前置きなしにバフ掛けに向かう。
まあ、あいつの場合、この”前置き”が長いんだよな。休憩や昼時を含めてほとんど仕事の話しかしない。そのほとんどが愚痴と不満だから、フンフンと聞いてるしかない。
だいたい、私は出てくる固有名詞のほとんどを忘れてしまっているから、彼が不満を述べている間中ずっと記憶の糸をたどっていたりする。まあ、中身がない話だから内容は頭に入らない。
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で、むしろ私が暇になってしまった。
授業のない息子や、休みを取ってくれエンドウをこき使って、自分だけのほほんとしているわけにはいかない。
一度諦めかけたティラーストッパーに再挑戦。
息子の助力を得、腰据えて根気と力で2時間かかって、とうとうティラーを外してストッパーを日のもとにさらした。
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 やった! でも腰痛い。

気が付けば正午を回っている。息子の小遣いでマックのランチ。(飽きた)
ここでたっぷりとエンドウの愚痴を聞かされる。まあ、これも仕事の一つ。
現役の頃、
「愚痴はいくらでも聞く、でも仕事はきっちりやってくれ」などと職場の連中に言ったものだから、その日からエンドウの愚痴を聞くのが日課になった。
愚痴のはけ口みたいなもんだ。

ティラーストッパーを外して、接着用のエポキシパテを使いボルト穴と摩耗したブロックを処理したが、今度は組み立てに時間がかかる。ティラーのボルトナット6本のうちの1本が、ネジ山がつぶれていたからだ。時間がないので他のボルトで代用。
結局私の作業が一番遅く下架時間を10分ほど待ってもらうことに。
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 ピッカピカ。エンドウの鏡面仕上げはいつも感心させられる。

久しぶりに着水して、水面に映る船体はキラキラしているので嬉しくなる。
エンドウを乗せ、自バースまでもどる数分で、その走りの滑らかさやティラーの軽さを感じ取ることができる。
そんな数分の移動なのに、エンドウは
「いやあ、非日常ですねえ」と感慨深い。
こんな時、彼が仕事に追われているんだなと実感する。
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エンドウとゆっくりしてる時間はない。
すぐに分かれて家に帰ると、忘れたきたスマホにいくつかの着信。
やっぱり入室希望の外国人からのメールと電話が入っていた。
また新しいベトナム人実習生を迎えることになる。

と、メールの返信をしていたら今度はケアマネから電話。父が下痢になったとのこと。
もうちょっと行かないとなにか起きるね。冷蔵庫の腐ったものでも食べさせられたか?
今日は実家に行ってる時間がない。在宅医療の先生に電話。

取り敢えずシャワーをし、留守番リルの散歩を息子に任せ、あとは印刷するだけになっている今日の資料をプリンタでアウトプット…が、青インクが出てこない。
インク残量は半分あるが、シアンだけが出ない。ノズルチェックしてもクリーニングしてもダメ。
ゲッ、もう時間がないよ~ 半ばパニック。
今日の学習項目は「電車やバスに乗る」で、横浜の色分けされた路線図がどうしても必要。
最後はあきらめて、なんだか暖かそうな色の路線図の上から色鉛筆で上塗り。船底塗装かよ。
トラブル多く、時間に迫られた一日だった。

今日はこれから業者が来て、家の雨樋クリーニングをすることになっている。終わったら実家だな。
床屋に行きたいよ~



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